不祥事の感動対応 | 介護コンサル 船井総研 管野のブログ「モチベーション最強理論」

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こんにちは!船井総合研究所の介護サービスコンサルティングチーム、管野です。

昨日の記事、プラス発想の達人
http://ameblo.jp/kaigo-keiei2/entry-11301349124.html 
の続きです。

松下幸之助さんがプラス発想の達人なら、松下電器自体もその経営理論で「プラス発想」企業です。

だから、私は松下電器が大好きです。(笑)

私が使っているパソコンもLet's Note(レッツノート)です。
家の、テレビもVIERA(ビエラ)です。
DVDデッキもDIGA(ディーガ)です(笑)
・・・

なぜこうなったかってやはり、企業の信頼感ですね。

そう感じた逸話を今日はご紹介します。


10年ほど前、色々な企業で不祥事の隠ぺい事件が多数発生していました。

飲食業界でもありました、製造メーカーでもありました、大手菓子メーカーでもありました。

どこもかしこも、「不祥事は隠したい」というのが当然の気持ちであり、誠意を持って対応するよりも隠ぺいするという企業が圧倒的に多かった気がします。

マスコミに叩かれないためにはどうすれば良いか?

そこだけが論点になっていたように感じます。


残念なことに、その流れ(商品事故を大きく報道する事件)が松下電気にもやってきます。

2005年に発生した、FF式石油暖房機の一酸化中毒による事故です。

これまで、こういうことが公になった場合、いったん謝罪会見などをして、ことが過ぎるのを待つ・・・というのが一般的な対応でしたが、松下電器の場合は違いました。


テレビCM、新聞広告、ラジオ、折込チラシに、ポスティングチラシ。

ありとあらゆるメディア、販促物を活用して、全力で商品を回収するという方針を打ち出します。

また、回収に協力いただいた方には、故障していても5万円で引き取るというサービスも行っています。

いったい、何億、回収費用が使われているのでしょうか。


ちなみに、昨年もその折込チラシが巻かれてました。

事件がおきて、すでに7年経過した今でもです。

「事故品は、すべてを回収するまで広告を終わらせない」

そんな企業のメッセージを感じます。


その戦略(?)を松下グループがおこなってから、「事故品の回収」を広告のようなイメージで使う企業が出てきました。

今では、「探しています・・・」というCMも各社で見られるようになりましたね。


事故の発生。

これは、通常、企業のマイナス要因にしかなりません。

でも、「チャンス」と思ったかどうかは定かではないですが、誠意を持って対応している松下電器のこの対応は、逆にプラスになった気がしてなりません。

松下幸之助が作り上げた、企業体質としてのプラス発想に私は大変感動し、今では最初に申し上げたとおり、完全に「松下ファン」になってしまいました。(笑)

「事故」 に対する 「視点」 を変える。
プラス発想は、あなたの考え方次第ですね。

それでは本日はここまで~('-^*)/




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