東京の実家にいたときは、祖父母と姉弟、両親の7人家族でした。
平成の半ば頃に亡くなった、祖母の話をします。
穏やかで優しい、大好きなおばあちゃんでした。
姉も弟も家を出てしまった後も私はまだ実家にいて、
高齢の祖母と過ごせたのは、幸せなことだったと思います。
90歳近くなっても、自分の足で歩くことができていました。
家の近くの林にある、大きなブナの木が祖母は好きで、
杖をついて、毎朝通っていました。
朝日の当たる樹木の根元にずっと寄りかかっていたりしました。
こうやっていると、木から生命が流れてくるのだそうです。
ほかにも、朝日を浴びる、空を見上げて過ごす、
土の上を歩く、大地に根を張った植物に触れる、
そして、川の流れの音を聞く、、、
、、、などが、強力な心身のリセットを起こし、
大自然から生きる力を分けてもらえるということを、
祖母はよく知っていました。
私がそういうことを理解できるようになったのは、
それから20年もたってからです。