今週(4月9日-13日)の為替市場のまとめ
ドルが軟調に推移した一週間となった。
前週末の米雇用統計は強かったものの米景気減速に対する懸念が根強く、
FOMC議事録などのドル買い材料には反応しにくい相場が続いた。
ユーロ圏の強い景況感や英本国送金法の報道、豪雇用統計、NZ小売売上、
さらに原油価格の堅調など、ドル以外の通貨の強調材料が続出した。
ユーロドルは1.35台半ばと2004年高値1.3665-70を意識する水準に。
円相場はユーロ円が160円台と最高値を更新するなど円安傾向が強まり、
円キャリー取引など投資家の外貨投資熱が強まった。
週末のG7を控えてやや調整の動きがみられたものの
ドル安・円安の流れが目立つ週となった。
(9日)
週初の為替市場は、欧州・オセアニア市場がイースターマンデーで休場のため
小幅の値動きに終始した。
各主要通貨とも6日の米雇用統計の好結果を引き継いでドル高水準で取引された。
ドル円は119円台前半、ユーロドルは1.33台後半の水準で揉み合い。
目立った材料も無く、静かな週明け相場となった。
(10日)
ドル売りが強まり米雇用統計後のドル上昇分を打ち消した。
東京市場、日銀金融政策決定会合の結果は予想通りの金利据え置き。
それに先立ってドル売りが強まり、特に豪ドルなど高金利通貨が買われた。
それと同時にクロス円も堅調に推移し、ドル円の下落は小幅に留まった。
ロンドン市場ではユーロ円が160円台乗せと最高値を更新。
ニューヨーク市場にかけてはイースター休暇明けの海外勢からの利益確定の動きに、
ドル売りの動きが一段と強まった。
ユーロドルは1.34台半ばと約2年ぶりの高値圏へ。
一方、ドル円は一時119円を割れ、その後は119円台前半での揉み合いで推移した。
本邦投資家の米国債への投資意欲が強いとの観測もみられた。
ドル安・円安の一日だった。
(11日)
円安・ドル安の動き続いた。
東京市場で報道された英本国送金法を検討とのニュースを
きっかけにロンドン市場でポンドが買われた。
ポンド円は236円台乗せ、ポンドドルは1.98台乗せとなった。
原油価格の下げ止まりを背景にドルカナダが1.14台と年初来安値更新。
円安につれて欧州通貨間取引ではスイスフランが売られるなど個別の動きが目立った。
FOMC議事録ではタカ派の内容がみられたもののドル買いは限定的に留まった。
全般にドルが軟調な地合いが続いていた。
(12日)
この日の注目イベントはECB政策金利およびトリシェECB総裁の会見。
東京市場では政策金利引き上げの思惑もあり、ユーロが買われた。
午前中にユーロスイスが1.64台半ばとユーロ発足以来の高値を付け、
ユーロ上昇のきっかけを作った。
また豪雇用統計が強い結果となり、豪ドル高が進行した。
ロンドン市場では英貿易収支が赤字幅を拡大したことでポンド売りの反応がみられたが、
すぐに元の水準に戻し底堅い展開がみられた。
ECB政策金利は全会一致で据え置きと発表された。
注目のトリシェ総裁会見では利上げの強いメッセージはなかったが、
「日本経済は回復しておりファンダメンタルズを反映すべき」
と述べたことで一時、円買いの反応が強まった。
しかし、ドル円119円台前半、ユーロ円160円台前半と円安水準に押し戻された。
またユーロドルは1.35近辺に上昇する動きがみられ、ドル安の動きが継続した。
(13日)
ECB政策金利の注目イベントが終了、週末のG7を控えて円安の巻き返しがみられた。
ドル円は一週間以上続いた118.50-119.50レンジを下抜け一時118円台前半に下落。
クロス円もユーロ円が一時160円割れと調整される場面がみられた。
しかし、ブラウン英財務相の「G7では円キャリー取引が特段の議題とならない」
との発言に円安が再燃、ドル円は118円台後半、ユーロ円は160円台後半を回復。
米消費者物価および貿易収支は強い数字となったがドル買いの反応は鈍いまま。
その後、G7に対する思惑でドルがやや買われたものの大きな上昇とならず、
ドル売り基調が根強いまま市場は終了した。