今週(11月13日~17日)の為替市場のまとめ
今週はドルが堅調な推移をみせた。
しかし米経済指標で強い数字が発表されたわけではなく、
他通貨での弱い材料で相対的にドルが強含む相場展開だった。
米経済指標で注目された生産者物価(卸売物価)および消費者物価指数は
いずれも予想を下回ったがドル安の動きは限定的なものに留まった。
ポンドは利上げ期待の後退、円やスイスはキャリー取引の活発で軟調に推移した。
ドルはここ1ヶ月レンジ相場を形成しており、今週はレンジの上限を探る動きだった。
週末に開催されるG20では人民元の通貨政策についても話し合われる予定で
来週の注目材料となるだろう。
(13日)
東京市場では米国債の利払い・償還に伴う円買いの動きが中心。
ロンドン市場では一転してドル買いが強まった。
ドル円は、中川政調会長の利上げに否定的な発言がきっかけとなり118円台乗せ。
欧州通貨はポジション調整のドルショートカバーの動きが強まりドル高傾向。
ユーロドルは1.28近辺に小幅下落となった。
オセアニア通貨は銅など商品市況の下落で軟調となった。
クロス取引ではユーロ買いポンド売りが入るなど様々な動きが交錯したが
全般にドルが堅調だった。
(14日)
上下動の激しい振幅相場の一日。
東京市場では日本の第3四半期実質GDP成長率が予想を上回り円高が進行、
ドル円は一時117円台前半、ユーロ円は150.50近辺に下落した。
注目された米生産者物価指数は予想を大きく下回る弱い数字となった。
しかし、ドル売りは限定的なものに留まり、米IBD/TIPP景気楽観指数が
前月の数字を上回ったことをきっかけに一気にドルが買い戻された。
ポンドは英消費者物価指数が予想を下回り、連日の下落となった。
(15日)
ポンド売りが強まり、その他主要通貨にもドル買いを波及させた。
英中銀四半期インフレ報告および英雇用統計の内容に利上げ期待が大きく後退、
ポンドドルは1.88台前半と週初の水準から約300ポイントの下落となった。
この動きに円やユーロなどの主要通貨でもドルが堅調に推移した。
NY連銀製造業景況感は好結果となったもののロンドン市場でドル高が進行していたことで
NY市場でのドル高は限定的、ドル円118円近辺、ユーロドルは1.28近辺で引けた。
(16日)
ドルに対して積極的に買う材料が無い中、ドルは堅調に推移した一日。
東京市場では日銀金融政策決定会合で予想通り政策金利は据え置かれ
その後の福井日銀総裁の記者会見でも年内利上げの強いメッセージは無かった。
ドル円は118円台で底堅く推移。
注目された米消費者物価指数は予想を下回ったがドル売りの反応は限定的で、
ドルは小幅高での揉み合いとなった。
ポンドは英小売売上の好結果も1.89台乗せに失敗と頭の重い展開だった。
(17日)
全般にドルが堅調だったが週末に開催されるG20を控えて神経質な取引が続いた。
東京市場ではポジション調整で緩やかなドル買い傾向となったが、
ロンドン市場にはいるとドルの上値をオプション関連の注文に押さえられて
神経質な揉み合いが続いた。
10月の米住宅着工件数は149万戸と2000年7月以来の低い伸びとなり
ドル売りの反応をみせたが動きは限定的なものに留まっていた。
ただ、その後はオプションのNYカットに向けて急速に下げ、
通過後も、118.00、117.70近辺のストップを次々巻き込み
一時は117.50近辺まで下落。終わりにかけて
117.50でアジア系をはじめ、大量の買いが観測され、117円台後半に戻した。
原油価格が一時55ドルを割り込み、17ヶ月ぶりの安値を記録したことで
カナダドルを始めとして資源国通貨が軟調に推移した。