今週(10月23日~27日)の為替市場のまとめ

今週はFOMCを週央に控え、前半はドルの買い戻しから始まった。
26日未明のFOMCでは金利は据え置かれ、声明では原油安を受けてタカ派の論調が
ややトーンダウンしたことで、週後半はドル売りの流れとなった。
ただしキャリー取引が盛んな円に関してはクロス円中心に円安傾向が継続。
インフレ警戒感の強いユーロや利上げ期待の強い豪ドルは、クロス取引でも堅調な推移をみせていた。

(23日)
週明け月曜日は主要な米経済指標の発表が無く、もっぱら先週のドル売り傾向に対するポジション調整によるドル買いの動きが中心となった。週央の米FOMCでのタカ派の内容を警戒した面もあった。
ドル円は118円台後半から119円台乗せ、ユーロドルは1.26台前半から1.25台前半へとドルが堅調に。
トリシェECB総裁によるインフレ警戒発言もあったが、ドル買い地合いのなかで反応は薄かった。
豪消費者物価指数が予想を上回る伸びとなったことで利上げ期待が強まり、豪ドルは対円で90円に乗せた。

(24日)
24日は米FOMCを控えて比較的ドル高の水準での模様眺めとなった。
ドル円は119円台前半が中心、ユーロドルは1.25台半ばでの揉み合いが続いた。
豪ドル円は90円台半ばへと上昇し年初来高値を更新した。
ロンドン市場ではユーロ円、ポンド円などクロス円が堅調で、キャリー取引による円売りが観測されていた。
また原油の反発でカナダドルが堅調に推移した。

(25日)
東京時間26日未明の米FOMCを目前にして東京-ロンドン市場は小動き。
ドイツIFO企業景況感は強い数字となったがユーロ買いは限定的な反応。
米FOMCは10対1で金利が据え置かれた。1名の利上げ派はラッカー氏。
声明内容はおおむね前回と同様だったが原油価格の低下でややインフレリスクはトーンダウン。
ニューヨーク市場後半はドル円119円割れ、ユーロドル1.26台乗せとドル売りの動きがみられ始めた。

(26日)
米FOMC声明の内容を受けてドル安の動きが強まった。
ユーロドル1.26台後半、ドル円118円台前半と今週前半のドル買いを相殺してさらにドル安水準へと動いた。
米耐久財受注、米新規住宅販売は予想を上回る数字だったものの、
航空機を除く耐久財受注の低下、住宅販売価格の低下など悪材料のみに反応するドル売り相場となっていた。
一方、東京市場の早朝に政策金利据え置きと発表されたニュージーランドドルは独歩安となった。

(27日)
東京市場では日本の全国消費者物価指数コアの伸びが鈍化したことを受けて、円安の動きが目立った。
ユーロ円は一時150.80レベルとユーロ発足以来の高値を更新した。
一方、ドルは全般に軟調な傾向をみせユーロドルが1.27台に乗せるなどドルが全般に続落した。
米第3四半期のGDPは予想を下回る弱い結果となりドル売りが強まった。
その後、ミシガン大消費者信頼感指数確報値が上方改定されたことで、
午後になって下げは一服したものの、総じてドル売りが強い展開が続いた。

今週のFOMC声明が市場の思惑と異なり前回と変わらない内容だったほか、
住宅価格の下落もあってドルのセンチメントが弱まっている。
27日の米GDPはドルロング勢の投げを強めたのかもしれない。