岐阜 可児市文化創造センター
『ノーマン・ロックウェル展』(2013年)



可児市文化創造センター(岐阜県)で、
こーんな展示会が開かれてるんですね!

「1950年代の古きよきアメリカを代表する画家 ノーマン・ロックウェル」
「名作イラストの見えない裏側 セト・ノベルティで楽しむ立体の世界」

……というわけで、ワタシも行ってみましたよ~チョキ
(展示作品36点+資料2点)

まず、「セト・ノベルティ」とはなんぞや??

ノベルティとは、陶磁器製の装飾用の置物などのことをいいます。瀬戸市は世界でも有数のノベルティの産地で、1960年代~1970年代にかけて、その生産は最盛期を迎えました。
ノーマン・ロックウェルの絵画を題材としたノベルティは、瀬戸の数社のメーカーで作られています。当時のノベルティのほとんどはアメリカ向けの製品であり、そのことからもノベルティの題材をアメリカ絵画に求めることは、ごく自然な流れでした。
平面に描かれたロックウェルの絵画を立体化する技術からは、永年培われてきた瀬戸のノベルティの生産技術の高さがうかがえます。

(会場内の説明より)

で、とにかく仕事が細かい!!
完成度がめちゃ高い!!目
それに3Dの「やきもの」だから、
原画ではわからない部分まで見ることができます。

たとえば、こちらの原画。


ノーマン・ロックウェル
《三重の自画像》
『サタデー・イブニング・ポスト』誌
1960年2月13日号表紙
キャンバスに油彩 113×88.3
ノーマン・ロックウェル美術館


ノベルティを、原画に近いアングルで見ると……


ノーマン・ロックウェル/丸山陶器株式会社
《自画像》
1979年
瀬戸蔵ミュージアム


横から見ると……


原画では見えない部分は、想像してつくってるんですね。
こんな風に、前から・横から・斜めうしろから作品を楽しめますよグッ
(一部、原画と一緒に展示されてるものもあります)

会場は写真撮影OKで、
お気に入りを撮りまくりました~音符


ノーマン・ロックウェル/丸山陶器株式会社
《不思議な病気》
1972年
瀬戸蔵ミュージアム


ノーマン・ロックウェル/丸山陶器株式会社
《父親の気持ち》
昭和時代
瀬戸蔵ミュージアム


ノーマン・ロックウェル/テーケー名古屋人形製陶株式会社
《平和》
1980年代
瀬戸蔵ミュージアム


ノーマン・ロックウェル/光和陶器株式会社
《セレナーデ》
昭和時代
瀬戸蔵ミュージアム


ノーマン・ロックウェル/光和陶器株式会社
《お帰りなさい》
昭和時代
瀬戸蔵ミュージアム


ノーマン・ロックウェル/光和陶器株式会社
《愛の誓い》
1981年
瀬戸蔵ミュージアム


ノーマン・ロックウェル/光和陶器株式会社
《ウェディングドレス》
昭和時代
瀬戸蔵ミュージアム


ノーマン・ロックウェル/光和陶器株式会社
《コンニチハ、赤ちゃん》
昭和時代
瀬戸蔵ミュージアム


ノーマン・ロックウェル/光和陶器株式会社
《はじめの一歩》
昭和時代
瀬戸蔵ミュージアム


ノーマン・ロックウェル/山サ製陶株式会社
《馬の仲買人》
昭和時代
瀬戸蔵ミュージアム


ノーマン・ロックウェル/山サ製陶株式会社
《連休疲れ》
昭和時代
瀬戸蔵ミュージアム


ノーマン・ロックウェル/山サ製陶株式会社
《魚とりの少年たち》
昭和時代
瀬戸蔵ミュージアム


展示品は、ロックウェルのノベルティが30点、
そのほかのノベルティが6点。
コミカルなもの、キュートなもの、ちょっとシリアスなものが並んでます。
ぜひ、作品の細部まで観賞してみてくださいね音符

会期は2月17日(日)まで。
入場無料、時間は10時~19時ですよキラキラ


『ノーマン・ロックウェル展』
◆2013年2月8日(金)-17日(日)
 可児市文化創造センター 美術ロフト


可児市文化創造センター →
(岐阜県可児市下恵土3433-139)

瀬戸蔵ミュージアム →
(愛知県瀬戸市蔵所町1-1)

【セト・ノベルティ : ノーマン・ロックウェルほか】


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