【一枚の絵・7】

名古屋市美術館
『横山大観展』(1990年)より
横山大観
《霊峰十趣・夜》
1920年 60.5×84.9
メナード美術館



さて、今回は日本画です!
横山大観ほどポピュラーになりますと、あちこちで作品を見かける機会があるわけで、「この人はこういう感じの絵を描く人」というイメージが、すでに出来上がってしまってるんですよね。

ですから、おーっきな屏風に描かれた山川草木や重厚な水墨画、果ては長さ40メートルもあろうかという超巨大な絵巻物の数々を目の当たりにして、その迫力に圧倒されはするものの、いまいち「感動」が少なかったりするんです…。

ところがっ、出口近くに展示されていたこの絵を見て、ドキッとしました。
淡い紺のグラデーションの中に ぼおっと白く浮かび上がる富士山、☆の形のお星さま……とってもファンタスティック!で絵本のさし絵になりそうなんですドキドキ
こーんな幻想的な作品も描ける人だったのかぁ…!と、新鮮な驚きがありました。
(1990年6月)


『横山大観展』
◆1990年4月27日(金)-6月3日(日)
 名古屋市美術館


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【2008年・追記】
そのほかの展示作品は、こちらキラキラ

横山大観
《武蔵野》
1895年 55.4×93.6
奈良国立博物館


横山大観
《屈原》
1898年 132.7×289.7
厳島神社


横山大観
《秋色》(部分)
1917年 165.5×367.2


横山大観
《群青富士》(部分)
1917-18年頃 176×384
静岡県立美術館


横山大観
《野の花》(部分)
1936年 159×172.3
永青文庫


横山大観
《或る日の太平洋》
1952年 135×68.5
東京国立近代美術館


横山大観
《霊峰飛鶴》
1953年 65×86.5
横山大観記念館


【横山大観記念館】


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