京都市美術館
『ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄』(2015年)



本当は、先の『マグリット展』の次に観たんだけど、すでに会期が終了してるので大幅に後回し…パンチ!パンチ!
最終日前日だったこともあり、もうダダ混み~!でしたよチーン

一応、展示構成を書いておきますね。

・序章Ⅰ 「すでに、古代において…」風俗画の起源
・序章Ⅱ 絵画のジャンル
・第Ⅰ章 「労働と日々」―商人、働く人々、農民
・第Ⅱ章 日常生活の寓意―風俗画描写を超えて
・第Ⅲ章 雅なる情景―日常生活における恋愛遊戯
・第Ⅳ章 日常生活における自然―田園的・牧歌的風景と風俗的情景
・第Ⅴ章 室内の女性―日常生活における女性
・第Ⅵ章 アトリエの芸術家
(展示総数83点)

え~、今回の目玉はやはりフェルメール!キラキラ


ヨハネス・フェルメール
《天文学者》
キャンバスに油彩 1668年 51×45
ルーヴル美術館

意外にも初来日なんですねー。
幼いころからワタシの憧れだった職……しかと目に焼きつけましたぞっ 目

And、以下の3点が準目玉でしょうかキラキラ


クエンティン・マセイス
《両替商とその妻》
板に油彩 1514年 70.5×67
ルーヴル美術館


バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
《物乞いの少年(蚤をとる少年)》
キャンバスに油彩
1647-48年頃 134×110
ルーヴル美術館


ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
《鏡の前の女》
キャンバスに油彩 1515年頃 99×76
ルーヴル美術館


ところで。
これらの作品以上に印象的というか、衝撃的な絵がありました!
その名も《抜歯屋》爆弾


ヘリット・ファン・ホントホルスト
《抜歯屋》
キャンバスに油彩 1627年 137×200
ルーヴル美術館

ぎゃあ~~っ、ペンチで抜歯!?ドクロドクロ

当時は、虫歯になったら抜くしかなかったんだろうけどタラー
麻酔なんてないだろうし、強い酒を飲ませて酔わせて処置をしたのか?(←出血がひどくなりそうタラー
でも、この絵の患者さん、どう見てもシラフっぽいんですけど~~滝汗
と青ざめていたら、
『ルーヴル美術館展(京都)』のFacebook(現在は終了)に、こんな記述がありました。

この《抜歯屋》という作品では、『油断しているとスリに狙われますよ』という教訓が表現されています。
街角の『抜歯ショー』に見入っている女性の買い物カゴから、食材となる鳥を盗もうとしている男が描かれています。
当時は歯科医師が医療免許制ではなかったため、自称・歯医者がこのような抜歯ショーを行うことで、『腕の良い歯科医』であることをアピールしていました。
歯を抜かれている人もグルで、「この人は上手だ! 痛くないよ!」という芝居をして、そのショーを見ている人々を欺き、さらにスキを見て持ち物を盗むという、3人の男たちによる2つの嘘が演出されていることが描かれた作品です。


……なんと! 画面右の二人にばかり目がいって、画面左でそのような悪事が働かれているのを見落としてましたタラー
すっかりワタシもダマされたのねー。アブナイ、アブナイガーン
(この絵の中にいなくてよかった…)

【ヘリット・ファン・ホントホルスト作品集】



そして、衝撃的なもう一枚爆弾


ジョゼフ=マリー・ヴィアン
《アモルを売る女》
キャンバスに油彩 1763年 98×122
ルーヴル美術館(フォンテーヌブロー宮殿に寄託)

「赤アモル 青アモル 黄アモル いりませんかぁ~」

えーっ、アモル(=キューピッド)って売ってるの!?ポーン
幼い男の子の姿とはいえ神様だから、れっきとした神身売買。そんな無造作に羽をつかんでバチ当たらない?
で、どこで仕入れるの? 天然もの? 人工繁殖? 孵卵器で大量に孵化させて、羽に塗料を吹きつけてる?ヒヨコ
あくまで愛玩用で、食用じゃないよね?
などと、心の中で突っ込みまくり!爆  笑

まあ、アモルは "恋愛の神" なので、「愛も恋もお金で売り買いするものじゃありません」という戒めなのかも、ですがタラー
(作品の解説見るのを忘れました…)

【ジョゼフ=マリー・ヴィアン作品集】



なんせこの2点があまりに強烈で、ほかにどのような作品があったか、とんと憶えておりません笑い泣きアハハ

遅まきながら「美術館巡り in 京都」に付き合ってくれた えちこちゃん、記事の提供をどうもありがとう!ピンクハート


『ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄』
◆2015年6月16日(火)-9月27日(日)
 京都市美術館(現・京都市京セラ美術館
(京都が最終会場です)


京都市京セラ美術館 →
(京都市左京区岡崎円勝寺町124)

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