名古屋市美術館
『生誕100年記念 三岸好太郎展』(2003年)



三岸好太郎(1903-1934)の
名古屋で初の本格的な回顧展です。

それまで名古屋市美術館のコレクションで作品を観る程度でしたが、この展覧会では彼の代表作が一堂に会しました!キラキラ
(展示総数150点)


三岸好太郎
《兄及ビ彼ノ長女》
キャンバスに油彩 1924年 45.8×33.5
北海道立三岸好太郎美術館

こちらがデビュー作。


三岸好太郎
《道化》
油彩 1930-31年頃 73.3×54.8
北海道立三岸好太郎美術館


三岸好太郎
《花ト蝶》
キャンバスに油彩 1932年 80.6×65.6
北海道立三岸好太郎美術館


三岸好太郎
《金魚》
油彩 1933年
個人蔵


三岸好太郎
《オーケストラ》
キャンバスに油彩 1933年 89.3×114.6
北海道立三岸好太郎美術館


三岸好太郎
《飛ぶ蝶》
合板に油彩 1934年 121.2×84.9
北海道立三岸好太郎美術館
三岸好太郎 飛ぶ蝶


画壇デビューから31歳で亡くなるまでの10年間で、
どんどんタッチが変わります 目
いろんな画風で描けるのは彼の才能によるものでしょうが、
妻の三岸節子いわく、
「付き合う女が変われば、絵も変わる」
んだそうで…(ピカソと同じですなタラー

そしてまた、節子は好太郎の生涯を、
「生きた。描いた。愛した。」
と3つの言葉で端的に語ったのでした。


そういや、彼は名古屋の旅館で客死してるんですよね。
まだまだ新たな表現を見せてくれそうな感じだったのに、
美術ファンとしては残念ですタラー


三岸好太郎
《海と射光》
キャンバスに油彩 1934年 162×130.8
福岡市美術館


三岸好太郎
《海と射光》
油彩 1934年 72.8×60.8
名古屋市美術館


三岸好太郎
《貝殻》
板に油彩 1934年
個人蔵


ワタシは晩年の「砂浜シリーズ」(?)が好きピンクハート
個人的に夏はひどく苦手……でも、彼の作品に登場する真夏の海辺は、日射しは強烈だけど湿度が低い。
その、からっとしたドライ感と、
画面上に多くのものが描かれているのに現実感が伴わないところ、ある種の虚しさがそこはかとなく漂うところに惹かれますグッ


『生誕100年記念 三岸好太郎展』
◆2003年8月30日(土)-10月19日(日)
 名古屋市美術館


名古屋市美術館 →
・Twitter →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)

北海道立三岸好太郎美術館 →
・Twitter →
(札幌市中央区北二条西15)

【三岸好太郎 《オーケストラ》の裏に潜む《悪魔》】


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