名古屋 クラフトセンター・ノリタケミュージアム
『乃りたけの和食器』(2014-15年)



先月、名古屋のクラフトセンター・ノリタケミュージアムで和食器の企画展を観ました~。
美しい食器類は目の保養になるものねピンクハート

1904年創業のノリタケは主に欧米向けの洋食器を製造していましたが、1929年の世界恐慌の影響で米国への輸出量が激減したため、1930年頃から国内向け和食器の製造を手がけることになりました。
その後、戦争の激化で食器の生産を中止する1943年までの間に多くの和食器が作られ、終戦後はすぐに工場を再開し、戦災により極度に不足していた国内向けの和食器の製造に取り組みました。

1960年代になると日本人のライフスタイルの欧米化が進み、洋食器と和食器を組み合わせた「ホームセット」を販売し、人気を博しました。
また、1970年代には生活水準の向上と国内市場の需要を反映し、新会社を設立して本格的な高級和食器の製造・販売を開始しました。

このようにノリタケでは、長年にわたる洋食器製造で培われた技術や技能を盛り込み、日本の伝統美に新しい時代感覚を取り入れた「乃りたけ和食器」を数多く世に送り出してきました。

(同社のプレスリリースより)

ということで、ミュージアムの3階展示室の一画に、
1930年頃から1990年代にかけて製造された和食器、約50点が展示されております。

このフロアの目玉は!
2005年「愛・地球博」の迎賓館で使われた「四季彩舞曲(しきさいろんど)」も素敵だけれど、洋食器なので……

和食器の部では、やはり「金閣銀閣」でしょうキラキラ

【ノリタケの和食器揃 : 金閣銀閣】


1979年、ノリタケ創立75周年を記念して発売した、世界最高品質を自負する高火度焼成の白色硬質磁器「ダイヤモンドコレクション」の和食器。
白色度、透光性、光沢などに優れるこの素材で製造された和食器揃「金閣銀閣」は、日本の伝統柄を金腐らし技法(用語解説はこちら)により表現し、金銀で豪華に加飾しています。

(展示室の解説より)

↓同じく和食器音符


色絵花唐草文和食器揃
1935-43年
ノリタケカンパニーリミテド


そして、そのほかの展示品(洋食器)音符


ディナーセット「AZALEA(アザレア)」
1914年
ノリタケカンパニーリミテド


ディナーセット「HOWO(鳳凰)」
1908-43年
ノリタケカンパニーリミテド


ティーセット
1908-26年
ノリタケカンパニーリミテド


ディナーセット
1914-26年
ノリタケカンパニーリミテド


ディナーセット(閑院宮家旧蔵品)
1914-40年
ノリタケカンパニーリミテド


ディナーセット(大蔵家旧蔵品)
1934年
ノリタケカンパニーリミテド


ディナーセット(ボーンチャイナ)
1940-41年
ノリタケカンパニーリミテド


ディナーセット「DRESROSA(ドレスローザ)」
1940年
ノリタケカンパニーリミテド


ホームセット「若杉」
1959-60年
ノリタケカンパニーリミテド


展示室の東側の壁にはカップ&ソーサーがずらり。

そして北側の壁には「ディナー皿で辿るノリタケデザインの変遷」と題し、1914年から2004年までの90年間に製造されたディナー皿のうち200枚(縦5列×横40列)が、どどん!と展示されています。
この眺めがまた美しい~キラキラ

ティーセット「CYRIL(シリル)」(1931年)のテーブルセッティングもあり、ため息&うっとりでございますよラブ

一度でいいから、こんな素敵な食器類を使ったディナーやお茶会に呼ばれてみたいものだわピンクハートピンクハート
(でも、きっと緊張しまくりでしょうなタラー

次回は、ミュージアムの4階展示室の紹介をしますね!


『乃りたけの和食器』
◆2014年9月9日(火)-2015年9月6日(日)
 クラフトセンター・ノリタケミュージアム(名古屋)
(ノリタケの森 クラフトセンター3階)
・常設展(ノリタケの森 クラフトセンター3階・4階)


クラフトセンター・ノリタケミュージアム →
(名古屋市西区則武新町3-1-36)

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