名古屋市博物館
『大英博物館 古代エジプト展 永遠の美と生命』(2000年)



大英博物館が世界に誇る、
古代エジプトのコレクションキラキラ
そのなかから「葬送」に関する品々を取り上げ、
「死」を肯定的に捉えた古代エジプト人の宗教観・精神世界を紹介した展覧会です。
(展示総数約150点)


そんなわけで、ミイラや棺、副葬品、王の生前の姿を表した巨大石像の頭部が展示されておりました。
なかには、ミイラにされずそのまま砂漠に埋葬された干からびたご遺体もガーン
いや、別にそういうのを見るのは怖くないんですが、
「遺体を展示するのってバチ当たりだよ~タラー
「見せ物にしないで安らかに眠らせてあげてよ~タラー
と、どうしても思ってしまうのでした。

ところで、庶民のミイラ棺は
みんなこんな感じだったんでしょうか?


若い男性のミイラ
後100-120年
大英博物館

なんと本人の似顔絵が描かれてます!目
古代エジプトの人物画と言えば
「横向き」のものしか見たことがなかったので、
「正面向いてるぅ~~ポーン」とびっくり。


ホルの葬祭用パピルス :「死者の書」より審判、危険動物の撃退
前300年頃
大英博物館


以下は、高貴な方の品々~キラキラ


サトジェフティと推定される高位の女性のミイラマスク
大英博物館


ヘヌトメヒトの外棺
前1250年頃
大英博物館


高位の女性デニトエンコンスの供養碑
前800年頃
大英博物館


パメルイフのシャブティ(死後の世界で貴人に使える召使いの姿をかたどった小像)
大英博物館


猫の姿をとるバステト女神像
大英博物館


ホルの儀式用容器
大英博物館


襟飾りからの花形ビーズ
前1352-前1336年頃
大英博物館


王像頭部
大英博物館


アメンへテプ3世巨像頭部
前1390-前1352年頃
大英博物館


ほかに、犬、猫、ハヤブサ、ウナギのミイラもあった……
ウナギまでミイラにしちゃう古代エジプト人もすごいが、
それらをごっそり持って(盗んで?)来ちゃう大英帝国人もすごい(というか無茶ガーン)。


そういや、ヒトのミイラ(粉末)は江戸時代に痛み止めの薬として輸入され、市販されていたとかポーン
防腐処置で遺体の表面に塗られる樹脂に、
そういう薬効成分があるらしい。
ただ、樹脂は樹脂でも質の良いものでないとダメで、
そうなると王侯貴族のミイラに限られるそうな。
当時、輸入されたのは庶民のミイラがほとんどでしょうな。
(将軍家などは別ルートで貴族のミイラを手に入れてたかも、ですが)
なので、あまり効かなかったんじゃないかなタラー


『大英博物館 古代エジプト展 永遠の美と生命』
◆2000年4月15日(土)-6月11日(日)
 名古屋市博物館
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(名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1)

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