愛知県美術館
『生誕100年記念 佐伯祐三展』(1998年)



軟弱なワタシは、荒々しいタッチの絵画を見るのは
ちょっと苦手なんですがー、
佐伯祐三(1898-1928)の絵は、
数少ない例外のひとつですグッ

たった30年の生涯、画家としての活動は実質5年ほど…という短い期間に、まさに命を燃やすようにして描かれた作品たち。
見るのに体力・気力が要るけど、
それとは別に、心に入ってくるものは大きくて。


パリの古い街並みの絵……
特に「広告」シリーズと呼ばれる、
ポスターや殴り書きされた文字のある風景画が好きピンクハート


佐伯祐三
《ラ・クロッシュ》
キャンバスに油彩 1927年
静岡県立美術館

この《ラ・クロッシュ》は1989年に静岡県立美術館へ行ったとき、同美術館の常設展で出合ったものです。
よーく見ると、壁に「ラ・クロッシュ(la cloche)」という落書きが。
「ベル(the bell)」のことらしい(違ってたらすみませんタラー)。

佐伯祐三という画家を知るきっかけとなった作品でもあります。
今回、再び会えてとってもうれしかったです~音符


そのほかの展示作品は、こちらキラキラ


佐伯祐三
《コルドヌリ(靴屋)》
キャンバスに油彩 1925年
石橋美術館


佐伯祐三
《リュ・ブランシオン》
キャンバスに油彩 1925年


佐伯祐三
《広告(ヴェルダン)》
キャンバスに油彩 1927年
大原美術館


佐伯祐三
《広告塔》
キャンバスに油彩 1927年
新潟県立近代美術館


佐伯祐三
《門の広告》
キャンバスに油彩 1927年


佐伯祐三
《広告(アン・ジュノ)》
キャンバスに油彩 1927年
大阪新美術館建設準備室


佐伯祐三
《ガス灯と広告》
キャンバスに油彩 1927年
東京国立近代美術館


佐伯祐三
《レストラン(オテル・デュ・マルシェ)》
キャンバスに油彩 1927年
大阪新美術館建設準備室


佐伯祐三
《扉》
キャンバスに油彩 1928年
田辺市立美術館


洒落た街並みの、退廃的な美しさがよいわピンクハート
人物が描かれていなくても生活の匂いがたっぷりで、
いかにも「人が生きてるぞ!」という感じ。

「日本の風景は自分の絵にならない」

そう佐伯は語ったそうですが、
その気持ち、わかるような気がします。。。
(展示総数約110点)


『生誕100年記念 佐伯祐三展』
◆1998年8月16日(日)-9月27日(日)
 愛知県美術館
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愛知県美術館 →
(名古屋市東区東桜1-13-2)

佐伯祐三アトリエ記念館 →
(東京都新宿区中落合2-4-21)

【佐伯祐三アトリエ記念館】


【佐伯祐三作品集】


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