神戸市立博物館
『大英博物館 古代ギリシャ展 究極の身体、完全なる美』(2011年)

大英博物館 古代ギリシャ展


神戸で開催中の
『大英博物館 古代ギリシャ展』に出かけました~音符
これまで古代エジプトと
古代ローマの展覧会は何度か見たけど、
古代ギリシャは初めて。
いよっ、待ってました!って感じです。


展示作品は彫像、レリーフ、壺絵、装身具などで、
ほぼすべてが人間の身体を表現してます。
「身体」こそが、美の極致!キラキラ
古代ギリシャ人の理想の「美」に迫ってみました。
(全4章、展示総数135点)


◆ 第1章 神々、英雄、別世界の者たち

ワタシの大好きなギリシャ神話の神々や、
ヘラクレス、ペルセウス、メドゥーサ、スフィンクス、シレノス…といった者が登場しまーす音符


擬人化した葡萄の木とディオニュソス像
大理石 後150-200年頃(原作 : おそらく前2世紀)
高さ158 幅68 奥行39
大英博物館

デュオニュソスは男神ですが、
女性的なフォルムで描かれてます目


スフィンクス像(おそらくテーブル脚部)
大理石 後120-140年頃
高さ84 幅80 奥行55
大英博物館


◆ 第2章 人のかたち

男女の美しい裸像、リアルな肖像を堪能音符
立ち姿ひとつをとっても、時代によるポーズの変遷がみられまーす。


優勝選手の像
大理石 後1世紀(原作 : 前430年頃)
高さ150 幅61 奥行55
大英博物館


アフロディテ像
パロス産大理石 ローマ時代(原作 : 前4世紀)
高さ107 幅33 奥行35
大英博物館


◆ 第3章 オリンピアとアスリート

古代オリンピックは、ギリシャ神話の大神ゼウスに捧げる宗教行事でした。
オリンピック発祥の地オリンピアにはゼウスを祀る神殿があり、4年に一度盛大な競技会が催されてギリシャ全土から選手が集まったそうな。

ただし、ゼウスが男神であることから参加者は男性のみ。
競技はすべて裸で行われたそうです。


で、、、こちらが今回の目玉キラキラ
鍛え抜かれた美しい肉体をどうぞ!


円盤投げ(ディスコボロス)
大理石 後2世紀(原作 : 前450-前440年頃)
高さ169 幅105 奥行63
大英博物館

右から見ると↓
1

前から見ると↓
円盤投げ ディスコボロス2

左から見ると↓
円盤投げ ディスコボロス3

ポストカードにはなってませんが、
後ろから見た姿も素敵ですよー。
引き締まったお尻が美・美・美でピンクハート
ほかの皆さんがそれぞれお気に入りのアングルで立ち止まり、作品からやや離れて鑑賞するなか、
ワタシ一人、作品の台座の周りをぐるぐる、ぐるぐる回って至近距離で観察してましたタラー

だって、唇からわずかに覗く前歯とか、縦割れ・横割れの腹筋とか、めっちゃ踏ん張ってる右足の爪先とか、振り上げた上腕に浮かび上がる血管とかって、近くからじゃないと よーく見えないんですもん。


そして、競技の勝者に恩恵を授けるのが、
勝利の女神ニケキラキラ
(近代オリンピックのメダルにも描かれている有翼の女神)


ニケ小像
ブロンズ 前500年頃
高さ15 幅17 奥行4
大英博物館

なにやら見得を切ってらっしゃるようにも見えますが……


壺絵もいっぱい展示されてますよキラキラ


左 : 黒像式パナテナイア競技祭アンフォラ : 長距離走
上 : 赤像式ピュクシス(化粧品および宝飾品入れ): 家の中の女たち
下 : 黒像式頸部アンフォラ : ヘファイストスのオリュンポスへの帰還
右 : 黒像式パナテナイア競技祭アンフォラ : 幅跳び、槍投げ、円盤投げ
陶器
大英博物館


◆ 第4章 人々の暮らし

冠婚葬祭にまつわるもの、日用品類が展示されてまーす。
ヘラクレスの結び目のある冠と、金の耳飾りがGood!グッ


耳飾り
金 前330-前300年
縦6
大英博物館


また、人間の愛と欲望がおおらかに(赤裸々に?)表現された酒器や水差しには ちょっとドキドキしちゃいましたピンクハート


筋肉フェチの方も、そうでない方も、
目の保養を兼ねてぜひどうぞキラキラ
ちなみに、彫刻作品はほとんどが古代ローマ時代に作られた複製品……
当時、ローマではギリシャの美術品が大人気で、
コピーが大量に作られたそうな。

「ギリシャはローマに征服されたが、文化でローマを征服した」

のですねぇグッ


ショップでは、カプセル玩具販売機(ガチャ)で展示作品の公式フィギュアを買い求めることができますよ。


展覧会公式フィギュア、詳しくはこちら →(海洋堂)

1回400円、フィギュアは全部で6種類。
何が出るかはお楽しみ~音符


『大英博物館 古代ギリシャ展 究極の身体、完全なる美』
◆2011年3月12日(土)-6月12日(日)
 神戸市立博物館
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