【一枚の絵・33】

岐阜県美術館
『イギリスの水彩 1750-1900展』(1991年)より
エドワード・ロバート・ヒューズ
《夜が星を従えて》
紙に水彩、金彩 1912年 76.2×127
バーミンガム美術館



近代水彩画はイギリスから始まりましたキラキラ
最初、地図をつくるときに取り入れられた水彩画の技法が、自国の自然に対する感受性と一緒になって、風景画の発展に大きな影響を与えたんだそうです。

そしてそこから海洋画が生まれ、ロマン派(物語絵や宗教画など)が生まれ、人物画・静物画が生まれたわけですがー、それにしてもタッチが細かい!(特に風景画)
髪の毛で描いてるんじゃないか?と思うほど。

ほとんどの作品が現実のものの姿を写実的に捉えているなか、この《夜が星を従えて》は空想の世界。
黒い翼をつけた「夜」が、無数の天使「星」を連れて天空(そら)を舞う……胸に「眠りの神」ヒュプノスを抱いた、「夜の女神」ニュクスの姿か?(ギリシャ神話よドキドキ)とも考えたけれど、そーんなことはどうでもよい。
とにかく、ファンタスティック!な一枚でありました。うーん、部屋に飾りたいよっドキドキ
(1991年8月)


『イギリスの水彩 1750-1900展』
◆1991年7月12日(金)-8月18日(日)
 岐阜県美術館
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(岐阜市宇佐4-1-22)

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【エドワード・ロバート・ヒューズ作品集】



【2010年・追記】
ヒューズのこの作品、《夜と星の列車》という邦題もあるようですね?(なんか「銀河鉄道」っぽい感じ~)

で、そのほかの展示作品は、こちらキラキラ

ヘレン・アリンガム
《ヴェイルウッド農園》
紙に水彩 1885-95年 43×36.5
バーミンガム美術館


カール・ハーグ
《チェルバラの水運び女》
紙に水彩 1857年 50.4×35.4
バーミンガム美術館


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