名古屋 松坂屋美術館
『没後10年記念 三岸節子展 心の旅路~満開の桜のもとに』(2010年)
三岸節子は、地元・愛知県出身の画家。
1999年に94歳で亡くなるまで現役で絵を描き続けたひとです。
作品と対面するのにかなりパワーが要りそうな感じがしたのですが、全然そんなことはなく、逆に元気をもらってきました!![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
(全5章、3作家、展示総数91点)
印象的な色は「赤」と「黄」。
でも、ワタシは「青」にも注目してしまいます![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
お気に入りの作品を、作者の日記etc…の文章とともにお楽しみください![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
三岸節子
《飛ぶ鳥(火の山にて)》(軽井沢)
キャンバスに油彩
1962年(57歳) 116.7×91
一宮市三岸節子記念美術館
軽井沢にいると自然、浅間の魅力にとり憑かれてしまう。
生きている山が猛烈な迫力となって圧してくる。
自然に表現するものが庭を訪れる鳥であっても、火の山浅間の息吹が生命力となる。
(自選画文集『花こそわが命』)
63歳のとき長男一家とともにフランスに定住。
そこからヨーロッパ各地を旅して回ります。
三岸節子
《小運河にて》(ヴェネツィア/イタリア)
キャンバスに油彩
1971年(66歳) 55×46
韮崎大村美術館
私の作品は気分的である。衝動的である。
所詮どれほど苦労しても、近代的にならず、構成的にならず、感情におちいってしまう。
それまでの才能にすぎぬといえばどうしようもない。
ヴェニスが単なる印象の写生に終ってはならぬ。夢のいっぱいあるヴェニス、香気のあるヴェニス、ロマンティックなヴェニス。
(「随想」1971年6月19日/66歳)
三岸節子
《グアディスの家》(スペイン)
キャンバスに油彩
1988年(83歳) 89×116
豊橋市美術博物館
三岸節子
《さくらが咲いた》(ヴェロン/フランス)
キャンバスに油彩
1980年(75歳) 90.9×72.7
《さくらが咲いた》は、私のヴェロンの家の裏庭にある桜を描いたんですが。
あちらの桜は日本のような淡いピンクではなく、白っぽくてもっときれいなんですよ。
(画集『華』序文)
三岸節子
《ブルゴーニュにて》(ヴェロン/フランス)
キャンバスに油彩
1989年(84歳) 81×100
一宮市三岸節子記念美術館
一面の黄色い花はミモザでしょうか?
フランスでの生活は20年もの長きにわたりました。
この年 84歳で帰国し、引き続き大磯のアトリエで制作に励みます。
そして、三岸節子といえば花の静物画……![ヒマワリ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/203.gif)
私の花を非難して売絵を描くなと言われたけれども、決して売絵と思って描いているのではなく、私自身の美しい花として渾身の精力を振り絞って描いている。
あるいは大作の風景が残らなくとも、私の花は残る位の自信をもっている。人がなんと言おうと。
(「日記」1972年9月21日/67歳)
三岸節子
《花 軽井沢にて》
キャンバスに油彩
1962年(57歳) 41×32
韮崎大村美術館
三岸節子
《花》
キャンバスに油彩
1980年代 53×45.5
三岸節子
《花 ヴェロンにて》
キャンバスに油彩
1982年(77歳) 65×50
私は白い花が一番好きである。白い花にわが生命をこめる。
そのときのさまざまな心の動きをこめて描く。悲しいとき、生きているのが堪えられぬとき、生命のぎりぎりのとき、白い花を描く。
(画文集『未完の花』)
三岸節子
《花》
キャンバスに油彩
1985年(80歳) 45.5×37.9
三岸節子
《花》
キャンバスに油彩
1998年(93歳) 53.5×45.8
絵を描くことは、長く遠くはてしない孤独との戦いである。
(「日記」1969年3月20日/64歳)
節子の夫・好太郎、長男・黄太郎の作品もありますよ![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
三岸好太郎
《貝殻》
板に油彩
1934年(31歳) 33.2×23.8
三岸黄太郎
《巴里遠望》
キャンバスに油彩
2001年(71歳) 72.7×50.5
ぜひ、実物をご覧ください![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
『没後10年記念 三岸節子展 心の旅路~満開の桜のもとに』
◆2010年7月7日(水)-8月1日(日)
松坂屋美術館(名古屋)
(名古屋が最終会場です)
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(名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7階)
★ 一宮市三岸節子記念美術館 →
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(愛知県一宮市小信中島字郷南3147-1)
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【三岸節子作品集】
・テーマ「日本 洋画」の記事一覧 →
『没後10年記念 三岸節子展 心の旅路~満開の桜のもとに』(2010年)
三岸節子は、地元・愛知県出身の画家。
1999年に94歳で亡くなるまで現役で絵を描き続けたひとです。
作品と対面するのにかなりパワーが要りそうな感じがしたのですが、全然そんなことはなく、逆に元気をもらってきました!
![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
(全5章、3作家、展示総数91点)
印象的な色は「赤」と「黄」。
でも、ワタシは「青」にも注目してしまいます
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お気に入りの作品を、作者の日記etc…の文章とともにお楽しみください
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三岸節子
《飛ぶ鳥(火の山にて)》(軽井沢)
キャンバスに油彩
1962年(57歳) 116.7×91
一宮市三岸節子記念美術館
軽井沢にいると自然、浅間の魅力にとり憑かれてしまう。
生きている山が猛烈な迫力となって圧してくる。
自然に表現するものが庭を訪れる鳥であっても、火の山浅間の息吹が生命力となる。
(自選画文集『花こそわが命』)
63歳のとき長男一家とともにフランスに定住。
そこからヨーロッパ各地を旅して回ります。
三岸節子
《小運河にて》(ヴェネツィア/イタリア)
キャンバスに油彩
1971年(66歳) 55×46
韮崎大村美術館
私の作品は気分的である。衝動的である。
所詮どれほど苦労しても、近代的にならず、構成的にならず、感情におちいってしまう。
それまでの才能にすぎぬといえばどうしようもない。
ヴェニスが単なる印象の写生に終ってはならぬ。夢のいっぱいあるヴェニス、香気のあるヴェニス、ロマンティックなヴェニス。
(「随想」1971年6月19日/66歳)
三岸節子
《グアディスの家》(スペイン)
キャンバスに油彩
1988年(83歳) 89×116
豊橋市美術博物館
三岸節子
《さくらが咲いた》(ヴェロン/フランス)
キャンバスに油彩
1980年(75歳) 90.9×72.7
《さくらが咲いた》は、私のヴェロンの家の裏庭にある桜を描いたんですが。
あちらの桜は日本のような淡いピンクではなく、白っぽくてもっときれいなんですよ。
(画集『華』序文)
三岸節子
《ブルゴーニュにて》(ヴェロン/フランス)
キャンバスに油彩
1989年(84歳) 81×100
一宮市三岸節子記念美術館
一面の黄色い花はミモザでしょうか?
フランスでの生活は20年もの長きにわたりました。
この年 84歳で帰国し、引き続き大磯のアトリエで制作に励みます。
そして、三岸節子といえば花の静物画……
![ヒマワリ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/203.gif)
私の花を非難して売絵を描くなと言われたけれども、決して売絵と思って描いているのではなく、私自身の美しい花として渾身の精力を振り絞って描いている。
あるいは大作の風景が残らなくとも、私の花は残る位の自信をもっている。人がなんと言おうと。
(「日記」1972年9月21日/67歳)
三岸節子
《花 軽井沢にて》
キャンバスに油彩
1962年(57歳) 41×32
韮崎大村美術館
三岸節子
《花》
キャンバスに油彩
1980年代 53×45.5
三岸節子
《花 ヴェロンにて》
キャンバスに油彩
1982年(77歳) 65×50
私は白い花が一番好きである。白い花にわが生命をこめる。
そのときのさまざまな心の動きをこめて描く。悲しいとき、生きているのが堪えられぬとき、生命のぎりぎりのとき、白い花を描く。
(画文集『未完の花』)
三岸節子
《花》
キャンバスに油彩
1985年(80歳) 45.5×37.9
三岸節子
《花》
キャンバスに油彩
1998年(93歳) 53.5×45.8
絵を描くことは、長く遠くはてしない孤独との戦いである。
(「日記」1969年3月20日/64歳)
節子の夫・好太郎、長男・黄太郎の作品もありますよ
![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
三岸好太郎
《貝殻》
板に油彩
1934年(31歳) 33.2×23.8
三岸黄太郎
《巴里遠望》
キャンバスに油彩
2001年(71歳) 72.7×50.5
ぜひ、実物をご覧ください
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『没後10年記念 三岸節子展 心の旅路~満開の桜のもとに』
◆2010年7月7日(水)-8月1日(日)
松坂屋美術館(名古屋)
(名古屋が最終会場です)
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(名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7階)
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