名古屋ボストン美術館
『ゴーギャン展』(2009年)



名古屋ボストン美術館
開館10周年記念『ゴーギャン展』乙女のトキメキ乙女のトキメキ
個人展は見たことがなくて、
この展覧会を1年前から楽しみ~にしてました。
(展示総数約40点)


はじめ彼は「日曜画家」だった…
というのにもびっくりしたけど、
初期の作品はけっこう爽やかな感じなのね。


ポール・ゴーギャン
《オスニー村の入口》
キャンバスに油彩 1882-83年 60×72.7
ボストン美術館


ポール・ゴーギャン
《森の中》
キャンバスに油彩 1884年 55.5×46.1
ボストン美術館


ポール・ゴーギャン
《水浴の女たち》
キャンバスに油彩 1885年 38.1×46.2
国立西洋美術館 松方コレクション


ポール・ゴーギャン
《白いテーブルクロス》
板に油彩 1886年 54.4×58.2
ポーラ美術館


ポール・ゴーギャン
《ブルターニュの少年の水浴(愛の森の水車小屋の水浴、ポン=タヴェン)》
キャンバスに油彩 1886年 60×73
ひろしま美術館


ポール・ゴーギャン
《アリスカンの並木路、アルル》
キャンバスに油彩 1888年 72.5×91.5
SOMPO美術館


ポール・ゴーギャン
《二人のブルターニュ女のいる風景》
キャンバスに油彩 1889年 72.4×91.4
ボストン美術館


ゴッホとの共同生活が破綻したあと、
1889年のパリ万博でフランス領の島タヒチの展示を見、
単身、南洋行きを決意したというゴーギャン。

文明社会から遠く離れた簡素な暮らしの中で、
「野蛮人として真剣に制作する」
ためだったとか……


ポール・ゴーギャン
《かぐわしき大地》
キャンバスに油彩 1892年 91.3×72.1
大原美術館

《かぐわしき大地》は
高校生のときに一度、大原美術館で見ていて、
久々に再会できると思ったのに……
会期途中からの展示ってことで会えずじまい~タラー
(今はもう見られますよ!)


木彫や陶芸の作品もあります。
こちらも素晴らしいっキラキラ


ポール・ゴーギャン
《恋せよ、さらば幸福ならん》
木彫、彩色 1889年 95×72×6.4
ボストン美術館


ポール・ゴーギャン
《オヴィリ》
石膏 1894-95年頃 74.5×26×32.5
静岡県立美術館


ポール・ゴーギャン
《戦争と平和:戦争》
木彫、彩色 1901年 44.45×99.53
ボストン美術館


ポール・ゴーギャン
《戦争と平和:平和》
木彫、彩色 1901年 48.26×99.69
ボストン美術館


そしてそして、今回のイチ押し~~キラキラ

ゴーギャン自ら「最高傑作」と語った作品です。
(日本初公開)


ポール・ゴーギャン
《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》
キャンバスに油彩
1897-98年 139.1×374.6
ボストン美術館

139.1×374.6cmと、
想像してたよりも小さかったですね。
でも、存在感たっぷりキラキラ

《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》

このタイトルは、ゴーギャンからの「問い」……
『般若心経』の中に「色即是空 空即是色」という言葉があるけど、ワタシたちは「空」から生まれ、やがてまた「空」へと帰る、「色」という存在なんかな? なんて思ってみたり。


タヒチは、ゴーギャンが夢見たような「楽園」ではなかったのかも…タラー
ただ、愛する娘の死、経済的困窮、病の悪化と、
心身ともに過酷な状況のもとで遺言代わりに描かれたとされる割には、あまり深刻な印象はなく……
いつまでも、ぼぉ~~っと眺めていられる作品でしたよグッ


『ゴーギャン展』
◆2009年4月18日(土)-6月21日(日)
 名古屋ボストン美術館
(2018年10月8日にて閉館しました)


【ポール・ゴーギャン作品集@タヒチ】


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