支配層と被支配層 in 南アフリカ
4日目 - ⑪
ケープ半島の一日ツアー(参加者一人)も終了し、ゲストハウスに戻ってきました。
書いたかどうか忘れましたが、ゲストハウスを経営しているのは、すべて白人でした。
まあいわゆる旧特権階級ってやつなのかな。
アパルトヘイトが廃止された今でも、貧富の差は目に見える形で確実に存在しています。
そのゲストハウスに戻ってきて、ガイドのにーちゃん(黒人=めちゃいいやつ)に、家まで送ってもらいます。
ゲストハウスのオーナー(推定60歳)がお出迎え。
そして、いつものように写真を撮ろうとして、オーナーにカメラを渡し、
一緒に撮って
と言って、ガイドのにーちゃんと並んで写ります。
もちろんいいよ。場所はこっちの方がいいんじゃないのかなー
と、オーナーも、庭が入るポジションに移動。
その時。
とるんは初めて気が付きました。
ガイドのにーちゃんが固まっていることに。
いやまじで。
あれだけ陽気にガイドをしていたにーちゃんの表情がめちゃくちゃ固い。
とりあえず。
気がつかなかったことにして、一緒に写真を撮りました
その後、車と一緒に撮ろうよと言って撮った時にはすっかり元通り。
という疑問を抱きながら、じゃあね
と言って別れます。
そして、ゲストハウスに帰ってくると、オーナーが
いい若者じゃないか
と、お褒めの言葉。
だったのですが、その表現から、ここで気づきました。
オーナーに悪意はゼロなのですが、完全に身分の差を前提にしていることに。
恐らくオーナーは白人の中でもケープタウンでゲストハウスを経営できるそれなりに上流の階級
これに対して、ガイドのにーちゃんは、他と比べると相当ましなのでしょうが、黒人の日雇い労働者。
そんな日雇い労働者が、白人の上流階級の人間に自分の写真を撮らせる
なんて、きっとあり得ない話。
とるんの発言を聞いて、恐らく、
何言っとんじゃこら今すぐ撤回しろ
くらいの勢いだったかもしれません。
こういうのが完全になくなるにはまだまだ時間が必要なんだなーと改めて感じました。
ま、とるんはそーゆーことは全く気にしないので、こういう機会があれば、また撮ってもらうと思いますが
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