「さくら」という名前のアニメキャラクターはなぜ大勢いるのか? | 海外の日本アニメについて

海外の日本アニメについて

海外視点の日本アニメについてまとめたサイトです。



『カードキャプターさくら』、『NARUTO -ナルト-』、『サクラ大戦』など、さくらの名はマンガやアニメの世界に深く刻まれています。



現在ではその人気はやや衰えつつありますが、それでもさくらという名前のアニメキャラクターは主役も脇役も多く、もはやその名前はオリジナリティがなく、ありきたりなものにさえ見えてしまうかもしれません。
『うる星やつら』から『ポケモン』『Fate/stay night』、そして『NARUTO -ナルト-』まで、さくらという名前はアニメやマンガの世界で十分すぎるほどの足跡を残してきました。

しかし、さくらという名前は、一般的な名前に見えるかもしれませんが、事前にあまり考える必要のない単純な選択だからという理由で、適当に、簡単に付けられているわけでは、決してありません。
実際、日本の流行や出来事を知るのと同時に、名前から連想されるものとアニメキャラクターの性格やキャラクターデザインを結びつけてみると、一見、一般的な命名に見えて、実は明確なパターンがあることがわかります。

 

 

さくらという名前の意味と、なぜ日本でこれほどまでに普及したのか?



日本語が得意でなくてもアニメやマンガのファンなら、さくらという名前に込められた意味を知っている人は多いはずです。さくらは、姓または女性の名前に付けられ、その意味は桜です。
桜は、東アジアに咲くピンク色の花で、日本の国花でもあります。春の短い開花期間にのみ咲く桜は、新しい門出と人生の美しくもはかない性質の象徴とされています。

もちろん、花の名前をつけることは(特に女性に)、世界中でよくあることです。欧米では、ローズ(Rose)、ジャスミン(Jasmine)、アイリス(Iris)、デイジー(Daisy)など、少なくともここ100年の間には、人気においてさまざまな名前の浮き沈みがありました。
日本でも同様で、さくら以外に、つばき(camellia)、すみれ(violet)、ゆり((lily)、うめ(plum blossom)、ひまわり(sunflower)など、花をモチーフにした名前があります。

さくらは、日本では1990年代までは、特に一般的なファーストネームではありませんでしたが、2000年と2004年のオリンピック・イヤーに特にブームとなり、平成時代の最も人気のある名前の一つとなりました。
2020年代に入ると、少し古いと見なされるようになったかもしれませんが、この名前は、多くの日本人の女子や女性にとって理想的なコンセプトや性格を強く連想させるようです。
そのコンセプトとは、伝統的でありながら若々しく、生き生きとした魅力があり、また、明るく健全で、優雅で洗練されたものを意味します。

 

 

さくらという名前のアニメキャラクターのステレオタイプな性格やキャラクターデザインとは?



さくらが、かつて日本で女の子の赤ちゃんに付けられた人気のある名前であり、現在でもよく使われていることから考えて、現実の日本や、少なくとも日本の文化、テーマ、歴史に大きく影響された世界を舞台としたタイトルで、さくらの名前のアニメキャラクターがたくさん登場するのは当然のことです。
また、前述したように、一般的にポジティブなイメージを持たれやすい名前であることから、さくらが、脇役やゲストキャラではなく、主役や主役級の女性のファーストネームとして定着することが多い事にも納得がいきます。

アニメやマンガに登場するこの名前のキャラクターは膨大ですが、最もよく知られた例として、春野 サクラ(はるの サクラ)(『NARUTO -ナルト-』)、木之本 桜(きのもと さくら)(『カードキャプターさくら』)、真宮寺 さくら(しんぐうじ さくら)(『サクラ大戦』)などが挙げられます。
興味深いことに、これらすべてのケースで、キャラクターはその名前から連想されるステレオタイプな特徴を、性格や身体的なデザインの面で(両方ではないにせよ)示しているのです。



例えば、『NARUTO -ナルト-』のサクラは短気な性格ですが、心優しく思いやりがあり、名が示す通りピンクの髪が特徴的で、様々な衣装を身に纏いますが、その多くは、当然のことながら、大量のピンク色を含んでいます。
『カードキャプターさくら』のタイトルになっている主人公も、ピンクが多く…標準仕様と言って良いでしょう、彼女の好きな色の一つです…明るく楽観的でフレンドリーな性格は、アニメの中で最も自然な優しさを持つキャラクターの一人です。
一方、『サクラ大戦』のタイトルになっている主人公は、木之本 桜と多くの面で共通しており、礼儀正しく思いやりがあり、明るく前向きで、正義感や忠誠心が強い人物です。長い黒髪を赤いリボンで結び、ピンクの着物を着ている姿は、一目でそれとわかるだけでなく、日本の伝統的な美意識に基づいたものです。

アニメでさくらという名前が頻繁に出てくると、新しい視聴者は困惑するかもしれないし、年配の視聴者は、またかとため息をついたり目を丸くするかもしれませんが、多数の女性キャラの一人にジェーンやサラといった名前をつけるのとはわけが違うのです。
さくらは、その花の象徴的な起源から、日本文化、伝統主義、従来の女性らしさを強く連想させることから、現実の日本社会に定着し、そこから多くの人気アニメ作品に登場するようになりました。登場頻度としては(今のところ)鈍化しているかもしれませんが、その名が消えることは、永久にないでしょう。



観たいアニメはここにある!アニメの視聴にU-NEXTがオススメの理由
Amebaマンガの最大の特徴とは?―漫画を楽しむならAmebaマンガ一択の理由を徹底解説!―
【ゲオ宅配レンタル】自宅に居ながらスマホでレンタル【コスパ抜群】
【オタク同士で結婚】アニメ・漫画好きを繋ぐ「ヲタ婚」でピッタリのパートナーを見つけませんか?



引用元:「さくら」という名前のアニメキャラクターはなぜ大勢いるのか?・・・