バロは、得点もできないのに膝をつくということが理解できない。彼は、子供の頃から自分が主役で、「王様」と自称していたことを思い出す。なぜ、他の人が脇役で喜んでいるのか分からなかったが、それを理解しようとせず、自分のスタイルを追求することにしていた。やがて彼は、自分が王様気分でプレーしているわけでも、ボールを蹴るのが好きなわけでもなく、サッカーに人生を捧げた人を捕まえて、自分の目標でステージやスポットライトから引きずり下ろすことができるからだと考えるようになった。バロは、この上ない喜びは、本当に強いものだけが味わえるものだと知っている。
パスを強要されるバロ
もう1点隠せば負けるとわかっているチームホワイト。潔と凪は次の手を考えていたが、突然バロがやってきてボールを奪う。すぐにミドルシュートを直撃するが、赤組の幸運もあり、ポストに当たってしまう。そのルーズボールを國神が奪いに行くが、ナギが素早くカバーする。國神は仕方なく御影にパスを出すが、潔はそれを見越してパスを奪いに行く。それを見た御影がタックルし、潔の足からボールを蹴り飛ばす。ルーズボールはバロに向かい、バロはようやくチャンスと見るや、理想的なシュートレンジに近づいてきた。しかし、バロの背後には千切が迫っており、バロがボールに手を出せば千切に追いつかれることになる。シュートを打つか打たないか、どうするか悩むバロ。その時、潔が目の前に現れ、彼にボールを要求する視線を送る。棒は何も考えず、ファーストタッチで潔にパスを出す。潔はGKを相手に一人、シュートを決め、同点に追いつく。潔は、バロのパスを祝福し、バロが得点できるように動き続けるように言う。
バロは絶望に打ちひしがれ、自分の言葉が砕け散るような感覚に陥る。これは敗北なのだろうかと考え、あのパスは自分が出したのではなく、出さざるを得なかったのだと指摘する。バロは、その瞬間、潔に負けたことを悟る。
チームレッドは、潔からボールを離し、次のリスタートでボールを支配して得点することを決めます。ちぎりは、自分のスピードを生かした方が得点の可能性が高いと提案します。潔は凪にボールを奪えと言う。凪は、千切のスピードが問題で、彼がファーストタッチでボールを支配しているので、彼と同時に走り出したら、彼を止めることはできないと指摘します。潔は、その前に彼を止めるべきだと言う。潔が作戦を話し始めると、凪がそれを止め、バロに話すべきかと問う。潔は、王を奪われた者に何を言っても無駄であり、最後の勝負は二人で決めようと言う。
凪がパスインターセプトに成功
試合は再開され、凪が千切をカバーし、潔が御影と千切へのいくつかのパスをブロックする。それを見た御影は、國神へのパスが大きく開いていることを知るが、潔と凪はそれを気にしていないことに気づく。千切と遊びたい御影だが、きつく覆い被さるように、國神にパスを出す。國神はどうしようかと考えるが、千切にパスしたり、バロを出し抜こうとするのは危険だと判断し、御影にボールを返す。そこで御影は、どうしようかと考え、潔にパスを出さなくても、アウトプレーをすることにした。右へ走る。それを見た千木良は、すぐに中央へ移動する。それがパスの可能性を広げ、御影がそれを見る。しかし、御影がパスを出すと、凪は反対方向、ボールに向かって直接走ってくる。御影はそれに気づき、凪が千切を追い越すことができないので、自分でパスをインターセプトしようとしていることに気づく。潔は、良いパスを出した御影を祝福し、まさにそれを待っていたのだと説明する。凪がボールに届かなければ、千切が得点することになるからだ。凪は何とかボールに辿り着き、ボールを止めると、バロにパスを出す。
バロ、覚醒し得点
負けを認めたバロは、潔のゴールでフィールドが光っていることを実感する。不思議と平気なのは、自分が主役でなくなったからなのだろう。凪も潔もボールを欲しがり、得点への道筋を示している。バロが脇役になったことで、バロがパスを出し、バロが次のゴールに不可欠なピースとなり、勝つことができる。2人があまりにも輝いているため、バロはこれまで支えてきたチームメイトの気持ちに気づく。ゴールをストライカーに託すことで、自分の敗北感が救われる気がするのだ。それがチームというものなのか、こうして彼らとの化学反応が生まれるのだろうかと、彼は考える。バロはパスを出そうとするが、パスの後にどんな未来が待っているのだろうかと考える。彼らにゴールを委ねれば確かに敗北感から救われるかもしれないが、それは夢の壊れた者の逃避でしかなく、負け犬の言い訳に過ぎないことに気づくのだ。バロはそんな未来に生きることを拒否し、パスすることを自ら止める。チョップフェイントと鋭角ドリブルを行い、國神をパスする。御影は、今度はバロがパスすると推測するが、またチョップでバロをパスする。御影は、バロが潔を囮にし、カットバックを交えた軽快なドリブルで、バロが進化したことを悟るのであった。國神は千切りに、もうパスはしないのでバロをカバーするように言う。千切が近づくと、バロは次の一手を隠すために潔の後ろに回り込み、その隙に千切もパスする。潔は、バロが覚醒して自分を喰ったのを見て、喰い合うことが彼らの化学反応であることを悟る。バロは脇役になることを拒み、潔が主役なら悪役に徹して光をむさぼる方が嬉しいと言う。そしてバロはシュートを決め、得点を決めると、ナギは王の帰還を歓迎する。
4-5で、白組の勝利となる。潔はハイタッチをしようとするが、バロにつかまり、潔に「ロバだ」と言ったことを取り消すように言われる。潔は謝り、バロはすごいから間違ってたと言う。そこに凪が飛びかかり、二人を転ばせる。凪は、バロがあのような技を使えるとは知らなかったと言い、バロは、ただ思いついただけだと説明する。潔は、バロのことをもっと知りたいと思い、どうやって思いついたのか尋ねる。バロは、このフィールドは自分だけのものだと信じていたが、イサギとナギが最初に主役の座を奪ってしまったと説明する。ブルーロックで生き残るために、悪役としてフィールドを支配する方法を見つけたのだ。凪は「相手が強ければ、そんなことは感じない」と言い、バロも「そうですね」と同意する。新兵器「チョップドリブル」の誕生秘話を聞いた潔は、改めてバロをすごいと評する。バロは、もう二度とイサギに負けたくないと言う。ナギは、バロが初めてイサギの名前をあだ名ではなく本名で呼んだことに気づき、バロに「ナギ」と呼んでほしいと言うが、バロは拒否する。
潔、凪、バロの3人は誰を選ぶか悩む。
帝襟はバロの才能に感心し、バロの覚醒は絵心の計算のうちだったのかと問う。絵心は、そうではなく、全てバロの才能がやったことだと言う。絵心は、敗北は勝負の世界には必ずある現象で、たとえ最高のストライカーであっても、すべての試合に勝つことはできないと説明する。敗戦から何を受け止めるかが重要なのだ。並みの選手は自分のミスを認めず、言い訳をして、あきらめないことが正解だと自分を騙している。絵心はこれを「ドリームドーピング」と呼ぶ。絶望しても戦い続けるものには、夢を実現する力が授けられる。
ラストパスが通らなかったことを悔やむ千切。國神は、彼らが真の力を発揮したとき、自分の力不足で勝ち目がなかったことを知る。そして、白組は、自分たちの仲間に誰を選ぶかを決めるために集まる。
アディショナルタイム
帝襟アンリのブルーロック日記
5:30に起床し、メールチェックと朝ヨガをする。6:30に絵心を起こし、部屋の掃除をする。7時半に朝食を食べる。9時、各選手の健康状態をチェックし、絵心とミーティングをする。10時、セレクションの進行状況を確認し、10時30分、各選手のパーソナルデータを更新する。12:30にランチ。
13:30からは、戦術やメンタルトレーニングの本を読んだり、お菓子を食べたりして、サッカーの勉強をする。15:00に再びセレクションの進捗状況を確認し、15:30に絵心と打ち合わせをする。18時、JFUの報告書を作成。19:30、再び各選手の健康状態をチェックする。20:30に仕事が終わり、着替えと化粧を済ませる。21時、夕食の時間。
絵心がカップラーメンばかり食べていることを思い出し、健康を気遣う帝襟。野菜炒めとブロッコリーのサラダを夜食にする。絵心はマヨネーズとスパイスを大量に入れ、おいしいと言う。せっかくの料理が台無しだと怒る帝襟だったが、怒りをこらえて眠りにつく。
『ブルーロック』はdアニメストアやU-NEXTで現在配信されています。
Amebaマンガでは原作はもちろん、『小説 ブルーロック』『小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。』『ブルーロック－ＥＰＩＳＯＤＥ 凪－』『ブルーロック キャラクターブック ＥＧＯＩＳＴ ＢＩＢＬＥ』を配信中です。
引用元：アニメ『ブルーロック』シリーズの第18話「 (主役の座（ステ・・・
