MALスコアはアニメの質を表しているのか? | 海外の日本アニメについて

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アニメファンの間で絶大な人気を誇り、シーズンごとのランキングにも参照されているMALですが、果たしてMALのスコアは作品のクオリティを表しているのでしょうか?



MyAnimeListの点数を重要視する人は多く、アニメの良し悪しを証明するものとして、同サイトの評価を頻繁に引用しています。

MALの点数がアニメの出来と関係があるのかどうかは議論の余地がある、と言えばまだ良い方でしょう。
たしかに、高評価に値する、MAL高得点作品がある一方で、この点数の大半は単なる見せかけに過ぎないのではないでしょうか?

 

 
 

MALの点数には、何か確固たる基準があるのか?



MALの採点システムは、誰でも好きな作品を評価・レビューできるため、個人の意見に依存しています。
作品の評価を始めるには、サイトにアカウントを作成するだけでよいので、作品のMALスコアに影響を与えることができる人、できない人の制限はありません。
他のレビューサイトと同様、誰でもどんな作品について何でも言えるということです。もっとも、最終的に多くの閲覧数を獲得するのは、最も合理的かつ客観的に作品を見渡した人たちでしょうけど。

このため、低評価にふさわしくない作品なのに、こっぴどいレビューが付けられることも十分にあり得るのです。例えば、『GREAT PRETENDER』が最初に公開されたとき、いくつかの星1つのレビューが寄せられました。
これは、多くの『進撃の巨人』ファンが、WITスタジオが人気作品の新シーズンを制作する代わりに、この『GREAT PRETENDER』を選んだことに腹を立て、MALページに低評価を付けまくったためだと、後に明らかになりました。
その事を除けば、『GREAT PRETENDER』は、ほぼ好評を得ており、2020年のアニー賞㊟のBest Directionにノミネートされたこともあります。
受賞は逃したものの、テレビ放映されたアニメがアメリカの賞レースで評価されることは、ほとんどないため、ノミネートされただけでも大きな意味があります。
㊟アニー賞(Annie Awards)は、1972年から始まった、国際アニメーション映画協会が主催するアニメーション作品とそのスタッフに与えられる賞。「アニメーションのアカデミー賞」といわれる。(Wiki調べ)

この問題はその後修正され、現在、MALには異常な点数を検出するシステムがあり、『GREAT PRETENDER』のスコアは現在8.24と許容範囲に収まっています。『ちはやふる』のような評判の高い作品でも同様のことが起きています。
この少女アニメのレビュー低評価の原因はボット㊟だと考えられていますが、これもまた、MALの評価が必ずしも完全に正確ではないことを示すものです。
㊟ボット(Bot)とは一定のタスクや処理を自動化するためのアプリケーションやプログラムのことで、セキュリティ業界では「不正なプログラム」を指す。(ネット調べ)

 

 
 

大局的な見地から見て、MALスコアは重要か?



結局のところ、レビューとは単なる意見であり、意見は常に主観的なものです。最も人に愛されている作品が嫌いな人もいれば、その逆もあります。
低得点の作品は、それを見た人が少ないか、見てるターゲット層がMALのようなサイトを頻繁に利用しないか、あるいはボットによってレビューを荒らされたから低いだけかもしれないのです。
同様に、高評価の作品にも同じことが言えます。文字通り過大評価されているのかもしれませんし、たまたま声の大きいファン層があるのかもしれませんし、誰かがシステムを騙して複数のアカウントを作成したのかもしれません。

世間一般の評価がどうであろうと、どんなアニメでも誰か好きな人は必ずいるでしょう。だから、結局のところ、視聴者はインターネット上の見知らぬ誰かの意見よりも、自分自身の意見を頼りにするべきなのです。
 
 
 

 

 

 

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