今回は静物画についてです。

 

静物画とは草花、果物、死んだ魚、楽器や食器など、自らは動かない生命のないものを描いた絵画です。

 

画家はそれらを美的な見地から、自由に配列し直して画面を構成して描いていきます。

 

それぞれの時代の画家たちが、身近にある物や好きなものを、その時の感情や思想・スタイルで純粋に伝えています。

 

例えばピカソの場合、キュビスムで描かれた静物画の多くにギターが登場します。

 

ピカソはスペインのアンダルシア州マラガ出身です。アンダルシアといえば、ギターの音色と一緒に情熱的に踊るフラメンコ発祥の地です。

 

ピカソのアンダルシア生まれというアイデンティティがギターを通してかいまみれます。

 

静物画の鑑賞として、画家の趣味趣向を推理するのも興味深いものです。

 

yamanakamasa

山中雅彦「果物のある静物」油彩画 F4号

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引用元:静物画は画家の趣味趣向がまるわかり。