《毎月一回行っている海馬文学会の読書会です。テーマ本は、近現代の国内外の古典や純文学、中間小説などの中から、同人・会員の推薦で決定(基本は文庫本)。他に芥川賞受賞作を年2回、同人誌「海馬」合評会を年1回実施。

自由に感想や意見を述べ合う場ですので、老若男女どなたでもお気軽にご参加ください。丁寧に読むことを通じて、いろんな気付きや新たな発見があると思います。特に、小説を書いていたりこれから書きたいという方の参加は歓迎です》


〇テーマ本

  文芸同人誌『海馬』47号

(海馬文学会)



7月定例読書会は、海馬文学会が年一回(6月)発行している文芸同人誌『海馬』47号の合評会を行います。
今号に掲載されているのは、小説4、俳句1、エッセイ1の下記6作品です。いずれも各同人が精魂込めて書いたものです。ぜひご一読の上、自由かつ真摯なご感想やご批評をお聞かせ頂ければ幸いです。

〈小説〉
・宮本義則 「骨になっても帰れない」(40頁)
・山下定雄 「名付けえぬ物達」(12頁)
・永田祐司 「ライカの涙」(29頁)

・戸田なお 「恋の予感」(12頁)

〈俳句〉
・山下定雄 「冬の螢」(2頁)
〈エッセイ〉
・千佳 「神戸生活雑感」ー日本と台湾の文化比較ー ( No.27~29)(11頁)

各作品がどのようなものかにつきまして、編集後記の記述をそのまま引用して(俳句を除く)紹介させて頂きます。

◆今号も新しい書き手が参加してくれました。宮本さんの作品はハンセン病をテーマにしたもので、不当な偏見や差別による強制隔離に苦しんだ人たちの実態に迫り、それを鋭く描写した力作です。その筆力には今後も大いに期待できそうです。山下さんは前作「エイリアン」に続いてサナトリウムで治療するシニア男性がその幻視(夢)に現れる「虚虫」と交流する異次元世界を、いつもながらの独特の文体で活写しています。永田はあるカメラマンの生涯を通じて失われつつある昭和の時代にもう一度光を当てようとしたものですが、どこまで上手く描けたことやらです。戸田さんは社会に出たものの鬱々とした日々を送る若き理系女子の失恋や新しい出会いを、独自の視点と訥々としたタッチで綴っています。千佳さんのエッセイは早くも五年目となり、三十回ほどに達しました。その回数はまさに継続は力なりを示していて、しかも回を重ねる毎に新たな話題を提供し、充実した読み応えのある内容となっています。

このようにそれぞれの同人が額に汗して生み出した作品が揃いました。できるだけ多くの方々のご感想やご意見をお聞きしたいので、合評会は同人会員だけでなく外部からの参加も自由です。
希望者へは事前に『海馬』47号をお送り致します(無料)ので、どうぞご遠慮なくお早めにお申し出ください。(お名前、ご住所、電話番号及び『海馬』47号と記入したメールかショートメール、またはハガキを末尾記載の連絡先にお寄せください)。

多数の方々のご参加を、心よりお待ち申し上げております。


神戸市勤労会館が22年6月で閉館したため、読書会は新しい中央区文化センター(旧神戸市役所西側)で開催しています

原則として第三日曜開催。ただし日時と会議室は変更する場合がありますので、必ずこのブログで確認してください。


〇日時 7月21日(日)

 午後2時~5時

〇場所 神戸市中央区文化センター 10F

 1006号会議室

〒650-0031 

神戸市中央区東町115番地  10・11階(受付10階) 

(TEL)078-351-2942

(アクセス )

JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から南へ徒歩6分、神戸市役所西側



〇会費 500円(ただし初回参加者及び外部の合評会参加者は無料、見学可)


読書会や海馬文学会へ参加ご希望の方や、お問い合わせなどのある方は、下記宛にメールかショートメール、またはハガキかお電話くださいますようお願いいたします。

(連絡先)

〒662-0031 兵庫県西宮市満池谷町6-17

海馬文学会 永田祐司

(Mail)yuji-nagata-1117@docomo.ne.jp

(TEL) 090-4567-1341