《毎月一回行っている海馬文学会の読書会です。テーマ本は、近現代の国内外の古典や純文学、中間小説などの中から、同人・会員の推薦で決定(基本は文庫本)。他に芥川賞受賞作を年二回、同人誌「海馬」合評会を年一回実施。
自由に感想や意見を述べ合う場ですので、老若男女どなたでもお気軽にご参加ください。丁寧に読むことを通じて、いろんな気付きや新たな発見があると思います。特に、小説を書いている方やこれから書きたいという方の参加は歓迎です》

〇テーマ本

九段理江『東京都同情塔』

(文藝春秋三月特別号)



〈九段 理江〉(くだん りえ)
1990年埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。
石川県金沢市の国際ビジネス専門学院の講師、金沢市の古書店・オヨヨ書林のアルバイトなどを経験。 
2021年『悪い音楽』で第126回文學界新人賞を受賞しデビュー。 
22年太宰治『女生徒』を本歌取りした『Schoolgirl』で第166回芥川賞候補。それを収録した作品で第35回三島由紀夫賞候補。 
23年同作で芸術選奨新人賞受賞。同年『しをかくうま』で第45回野間文芸新人賞受賞。 
24年『東京都同情塔』で第170回芥川賞受賞。
文藝春秋誌の受賞者インタビューでは「言葉って、実体を持たないものなのに、なぜこんなにも人間や世界を変えてしまうのだろうと、不思議でしょうがない」や「好きな作家は三島由紀夫で、その影響を受けて筋トレを趣味にしている」などと語っている。

本作『東京都同情塔』(とうきょうとどうじょうとう)は『新潮』23年12月号に初掲載され、24年に新潮社から出版された。
ザハ・ハディドによる新国立競技場が建設された東京都心が舞台の近未来の物語。
主人公の牧名沙羅は彼らを収容するための施設である「シンパシータワートーキョー」と名づけた高層刑務所の設計に挑みつつ、建築や現代の言葉などについて様々な思考を巡らす。ここでは犯罪者は「ホモ・ミゼラビリス(同情されるべき人々)」、刑務官は「サポーター」と呼ばれる。
AIに関する部分に限り ChatGPTをはじめとする生成AIの文章が使用されており、全体の5%ほどはその自動生成の文章が使われていると言う。

神戸市勤労会館が22年6月で閉館したため、読書会は新しい中央区文化センター(旧神戸市役所西側)で開催しています

原則として第3日曜午後2時開催。ただし日時と会議室は変更する場合がありますので、必ずこのブログで確認してください。


〇日時 3月17日(日)

 午後2時~4時半

〇場所 神戸市中央区文化センター 10F

 1006号会議室

〒650-0031 

神戸市中央区東町115番地  10・11階(受付10階) 

(TEL)078-351-2942

(アクセス )

JR・阪急・阪神・市営地下鉄山手線三宮駅から南へ徒歩6分、旧神戸市役所西側



〇会費 500円(どなたでも自由に参加できます。初回参加者は無料、見学可)


読書会や海馬文学会へ参加ご希望の方や、お問い合わせなどのある方は、下記宛にメールかハガキ、またはお電話くださいますようお願いいたします。

(連絡先)

〒662-0031 兵庫県西宮市満池谷町6-17

海馬文学会 永田祐司

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