いじめについて書かれた曲「Lifehouse」の「Simon」 作詞作曲Jason Wade

この曲を含まれたアルバム「No Name Face」は、おそらくぼくの一番のお気に入りのアルバム。

もし無人島に1枚だけCDを持ってくなら?と聞かれたら、これを迷い無く選ぶ!

 

人生における様々な問題、恋愛、宗教、人とのつながりなど、深く詩が書かれているので、共感できる。なのでこの先歳を重ねてもずっと聴いていられると思う。希望や救済をこのアルバムからはもらえる。ぼくは迷ったり、悩んだりした時、音楽や小説から救われることが多いので、このアルバムは聖書みたいなもの。Lifehouseの歌・詞は人生を導いてくれる。

 

「No Name Face」の11曲のうち8曲ぐらいはシングルカットできそうな曲があって本当に完成度が高い。

わずか20歳足らずで全曲を書いたジェイソン・ウェイドはすばらしい。人間性にも優れていて、最高の男なのだ。ライブで彼の声を生で聴けたなら、目の前でその声を聴けたら、たとえ寿命が減ってもいいぐらいだw

 

「Simon」はイントロから感傷的な旋律と、ジェイソンのささやくような声で始まる。歌詞はすごい直接的な言葉で書かれていて、引き込まれる。日本語じゃ書けない詩だと思う。そういう経験がある人には心に響くと思うし、救われると思う。

本当に最高のバラードのひとつだと思う。そしてブリッジが最高だ。Refuse to slip~のくだりとか、you're alright,you're alright, you're alright... ここにグッとくるし、アウトロでのラーラ ラーラーラーラララーラーラーが良すぎる。涙が出る。叙情的。

 

やっぱ、共感できるってのは大事だよね。たとえ助けてくれるんじゃなくても同じ気持ちや想いを共感できるってことはその人にとって大きい事。

そして、たった数分足らずの曲で感情を動かすってのは偉大だ。この曲に限らず同アルバムの「Everything」もそうだけど、そういう詩と曲を作れる(演奏できる)のがLifehouseの最大の魅力だと思う。

 

以下、歌詞と対訳

 

Catch your breath,
Hit the wall,
Scream out loud,
As you start to crawl
Back in your cage
The only place
Where they will
Leave you alone.
'Cause the weak will
Seek the weaker til they've broken them.
Could you get it back again?
Would it be the same?
Fulfillment to their lack of strength at your expense,
Left you with no defense;
They tore it down.

 

And I have felt the same as you,
I've felt the same as you,
I've felt the same.

Locked inside
The only place
Where you feel sheltered,
Where you feel safe.
You lost yourself
In your search to find
Something else to hide behind.

The fearful always preyed upon your confidence.
Did they see the consequence,
when they pushed you around?
The arrogant build kingdoms made of the different ones,
Breaking them 'til they've become just another crown.

 

Refuse to feel anything at all,
Refuse to slip,
Refuse to fall.
Can't be weak,
Can't stand still,
You watch your back 'cause no one will.
You don't know why they had to go this far,
Traded your worth for these scars,
For your only company.
And don't believe the lies
That they have told to you. Not one word was true
you're alright, you're alright, you're alright.

 

 

壁にぶつかり

ハッとして

大声で悲鳴を上げる

自分の檻に

這って戻ろうとするとき

それは彼らが君をひとりにしておいてくれる唯一の場所

弱い者たちはやっつけてしまおうと

さらに弱い者を標的にするもの

君にまたそれを取り戻すことはできるだろうか

力の不足を自分の努力で補っても

無防備なまま取り残されただけ

彼らはそれを引き裂いてしまったのさ

 

*僕も同じことを感じていたんだ

君と同じさ 僕もそんなふうに感じていたんだ

 

内側に閉じこもって

そこは

自分が守られていると思える唯一の場所

安全だと思える唯一の場所

君は

陰に隠れている他の何かを

見つけようと探しているうちに自分自身を見失ってしまった

恐れおののいている者たちはいつも君の信念を

食い物にしてきた

彼らは君をいじめた結果に気づいただろうか

尊大な者たちはさまざまな人を集めて 王国を打ち建てたものの

それをメチャクチャにして

結局新しい王として君臨するようになった

 

何一つ感じることを拒絶するんだ

踏み外すことを拒絶し 倒れることを拒絶するんだ

弱いままでいるわけにはいかない  じっとしているわけにはいかない

誰も助けてくれないのなら 自分で背後に気を配るんだ

彼らがなぜここまでやらなきゃならなかったのか

なぜ唯一の友やこんな傷と引換えに君の価値を奪ったのかは

君にはわからないだろうけど

彼らの言った嘘を信じちゃいけない

ひと言たりとも正しくなかったんだから

君は大丈夫 君は大丈夫 君は大丈夫なんだよ

 

引用:ライフハウス「ノー・ネイム・フェイス」の対訳

 

 

ぼくのお気に入りのディケンズの小説「デイヴィッド・コパフィールド」

その主人公デイヴィッドの友人であるスティアフォース。

作中で、魅力的な人物として描かれていて、主人公デイビッドの尊敬する存在である。彼の印象に残っている言葉を紹介したい。そこには励まされるような、後押しされるようなものが含まれている。


子供時代のデイビッドの子守であったペゴティーの夫であるミスターバーキスが危篤状態にあると手紙で知ったときのスティアフォースの発言。


「困ったことなったね」「けど陽は毎日沈むものだし、刻一刻と人間は死んでいってるんだ。だから、人間共通の運命に怯えちゃいけないさ。すべての人間の戸口に等しく訪れる足音が、どこかの戸をコツコツ叩いているのが聞こえるからといって、踏ん張りとおさないと、世の中、何もかも滑り落ちていって、おれたちは何ひとつ手にすることができなくなるんだ。だめだ。乗り切るんだ。必要なら、踏みつけてでも、また切り抜けられるんなら、平穏にやればいい。だが、乗り切るんだ。いかなる障害も踏み越えて、ともかく競争に勝つんだ。」


「勝つって、いったい何の競争にですか」


「自分でやりだした競争ってことだ。乗り切るんだ」


『デイヴィッド・コパフィールド(三)』ディケンズ作 石塚裕子訳 2002年 岩波文庫より


この小説は本当に長くて読むのに時間がかかりすぎたけれど、それに見合う価値はあった。一人の少年の人生を主に描いているだけだけど、登場人物がどれも魅力的で笑えるし、感情移入しやすい。心に残りつづける小説で大好きな小説に君臨した。そして岩波文庫の石塚さんの訳はとても読みやすくて満足している。



ちなみにドストエフスキーとディケンズとサリンジャーがBEST3のお気に入り作家です。


ディケンズの『大いなる遺産』は最も大好きな作品です。デヴィコパより短くて読みやすいし、感動するのでオススメ。

サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』も人生で常に読んでいたい作品で、深く影響を受けた内容だし、ホールデンは最高のキャラクターだから、本当にお気に入り。社会に欺瞞を持ちながらも大人になろうとするけど妹や死んだ弟のような純粋な存在を大切にするホールデンが大好き。ネットに書かれてたけど、最高の妹萌え小説でもあるw

ドストエフスキー『罪と罰』も深く引き込まれる内容でラスコーリニコフはとてもカッコイイ。最後の川を眺める場面が最高だ。