ぼくのお気に入りのディケンズの小説「デイヴィッド・コパフィールド」
その主人公デイヴィッドの友人であるスティアフォース。
作中で、魅力的な人物として描かれていて、主人公デイビッドの尊敬する存在である。彼の印象に残っている言葉を紹介したい。そこには励まされるような、後押しされるようなものが含まれている。
子供時代のデイビッドの子守であったペゴティーの夫であるミスターバーキスが危篤状態にあると手紙で知ったときのスティアフォースの発言。
「困ったことなったね」「けど陽は毎日沈むものだし、刻一刻と人間は死んでいってるんだ。だから、人間共通の運命に怯えちゃいけないさ。すべての人間の戸口に等しく訪れる足音が、どこかの戸をコツコツ叩いているのが聞こえるからといって、踏ん張りとおさないと、世の中、何もかも滑り落ちていって、おれたちは何ひとつ手にすることができなくなるんだ。だめだ。乗り切るんだ。必要なら、踏みつけてでも、また切り抜けられるんなら、平穏にやればいい。だが、乗り切るんだ。いかなる障害も踏み越えて、ともかく競争に勝つんだ。」
「勝つって、いったい何の競争にですか」
「自分でやりだした競争ってことだ。乗り切るんだ」
『デイヴィッド・コパフィールド(三)』ディケンズ作 石塚裕子訳 2002年 岩波文庫より
この小説は本当に長くて読むのに時間がかかりすぎたけれど、それに見合う価値はあった。一人の少年の人生を主に描いているだけだけど、登場人物がどれも魅力的で笑えるし、感情移入しやすい。心に残りつづける小説で大好きな小説に君臨した。そして岩波文庫の石塚さんの訳はとても読みやすくて満足している。
ちなみにドストエフスキーとディケンズとサリンジャーがBEST3のお気に入り作家です。
ディケンズの『大いなる遺産』は最も大好きな作品です。デヴィコパより短くて読みやすいし、感動するのでオススメ。
サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』も人生で常に読んでいたい作品で、深く影響を受けた内容だし、ホールデンは最高のキャラクターだから、本当にお気に入り。社会に欺瞞を持ちながらも大人になろうとするけど妹や死んだ弟のような純粋な存在を大切にするホールデンが大好き。ネットに書かれてたけど、最高の妹萌え小説でもあるw
ドストエフスキー『罪と罰』も深く引き込まれる内容でラスコーリニコフはとてもカッコイイ。最後の川を眺める場面が最高だ。