クライマックスの、この章は最高だ。何気ない妹とのやりとりを描いているだけだが、とても感動する。なぜだかはわかんない。
すごく読み返したくなる。
この小説のポイントである”妹萌え”はここで最高潮を迎えるw
ホールデンは借りたお金を返すため、そして最後に別れを告げるために、あらかじめ手紙で知らせておいて博物館で待っていた。旅行カバンを持って現れるフィービー。自分もついていきたいと頼む。
しかし、かたくなに断るホールデン。
「お願いよ、ホールデン!あたし、なんにもしやしないわ―ただ、兄さんについてくだけ、それだけよ!この着る物だって、兄さんがいやなら、持って行かない―ただ、あたしの―」
「君は学校のお芝居やなんかに出るはずだったろう?あのお芝居でベネディクト・アーノルドになるはずだったじゃないか」
フィービーは泣いてしまう。
「僕はどこへも行きやしない。気が変わったんだ。だから、泣くのをやめて、おだまり」
しかしフィービーはホールデンを無視するようになる。ホールデンはこれから一緒に散歩してもいいことにするから、それならそんな真似はやめるかと聞く。フィービーは勝手に駆けていった。
ここから2人が公園内の動物園へ向かうシーンが最高。大好きだな。
(でも、僕は後を追わなかった。彼女のほうで僕の後からついて来ることがわかってたからね)
2人は歩道の反対側を別々に歩いて動物園を目指す。フィービーは顔をこっちにぜんぜん向けないけど、目のはしっこでホールデンがどこへ行くか注意して見てることを知っていた。 (笑)
二階建てのバスが来たので通りの向こうが見えずどこにいるかわからなくなるが、ホールデンは大きな声で叫ぶ。
「フィービー!僕は動物園に入るよ!君もおいで!」
ホールデンが優しくてなんか泣ける。
そして動物園に着き、メリーゴーラウンドにてフィービーは仲直りする。ホールデンは切符を買ってあげて、ついでに借りてたお金を返そうとするが
「それとっておいて。あたしの代りにしまっといて」「お願い」
優しい、泣ける
「あたし、もう兄さんのことおこってないのよ」
―「さっき言ったの、あれ本気?もうほんとにどこへも行かないの?あとでほんとにおうちへ帰るの?」
「そうだよ」事実ほんとにそのつもりだったんだ。僕はフィービーに嘘はつかなかった。後になって実際にうちに帰ったんだから。「さあ、急がなくっちゃ」と僕は言った。
彼女はぐるっとまわって自分の馬のところに行き、それに乗ると、僕に向かって手を振った。僕もそれにこたえて手を振ったのさ。
雨が急に馬鹿みたいに降り出した。全く、バケツをひっくり返したように、という降り方だったねえ。
ここからすばらしいセリフ。
しかし、僕は平気だった。フィービーがぐるぐる回りつづけてるのを見ながら、突然、とても幸福な気持になったんだ。本当を言うと、大声で叫びたいくらいだったな。それほど幸福な気持だったんだ。なぜだか、それはわかんない。
ただフィービーが、ブルーのオーバーやなんかを着て、ぐるぐる、ぐるぐる、回りつづけてる姿が、無性にきれいに見えただけだ。全く、あれは君にも見せたかったよ。
I didn't care, though. I felt so damn happy, all of a sudden, the way old Phoebe kept going around and around. I was near bawling, I felt so happy, if you want to know the truth. I don't care Know why.