そして娘の受験に付き添っている最中に妻の5回目の脳出血の連絡を受ける。


娘も受験会場の休憩時間に母の居場所が病院に気づいた。


難関なことに加え、そんな状態で試験がうまくいくはずがない。


その後の試験も連敗。思えば試験に出発する朝に、抑えと思っていた大学に合格した。電話で喜びを伝えて1週間で最悪の精神状態に落とされた。国立も同様。


俺は俺で、誰にも愚痴をこぼせず、娘も試験の失敗を受け容れられず、もちろん入院している妻も苦しんでいるのだが、妻の妹や俺の弟たちが一生懸命フォローしてくれて。


ちょっと疲れました。いや、かなり疲れました。鮭飲んでも酔わないし眠れない。誰も悪くないのに、嫌なことばかり。金銭的にも物理的にも、そして精神的にも追い込まれてきた。


抑えとはいえ、そこそこの大学だから娘には胸を張って入学してもらいたいが、ちょっと疲れた。


毒を吐きたい、泣きたい。全方位に気を使っていても、つい我慢していたワード選びにつまづき余計な一言発してしまったり。


よほど前世で、行いが悪かったのか。