二人の契約。

貴女は私と会う日には、私にあるプレゼントをくれる。

それが貴女と私の約束。

貴女は「仕方がなく」私の要望に答えてくれる。

私にとってそのプレゼントは、貴女自身の一部を手に入れるのと同じくらいの意味を持つ。

私は毎日そのプレゼントから貴女を感じ、自分の世界へと沈んでゆく。



今日のプレゼントは、1ヶ月に数日の特別な物。

貴女を何時も以上に感じる事ができる。

貴女に包まれ、噎せかえるような貴女の香りに包まれ、私は自分を見失うほど深く深く沈んでゆく。



浮き上がってくる意識の中で、私は貴女を穢してしまった思いに囚われ

言い様のない自己嫌悪と悲しみに襲われる。

でも、この契約を止める事が、私にはできない。

私にとってこの契約は、貴女との深い繋がり。

貴女の大切な人も知らない、私だけが知っている貴女の一面。