恋愛の終わりはたいてい綺麗にはいかないもの。

ココ・シャネルが45歳の時、ウェストミンスター公爵と交際していました。
ウェストミンスター公爵はヨーロッパ一のお金持ちであり跡継ぎが必要としていた。
シャネルは自分が子供を産めるのかあらゆる検査をし、結果自分は子供を望めないとわかると潔く立ち去り、ウェストミンスター公爵に欲しいものを手に入れるチャンスを与えた。
ウェストミンスター公爵はその後結婚し、なんと新婦のウェディングドレスはシャネルが作りました。


フランス流恋愛の極意は、愛の物語が幕を閉じようとしているときはそっと爪先立って抜け出すこと。。

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1920年、フランスの人気女流作家コレットの自伝的恋愛小説として発表された『シェリ』

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(シェリの作者、コレット。コレットは無名だったオードリー・ヘップバーンを見いだしたことでも有名ニコニコ

舞台は1906年、クルティザンヌと呼ばれる高給娼婦が〝セレブ〟としてもてはやされたベル・エボック時代のパリ。

 
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 (パリ、カルナヴァレ博物館)

 
クルティザンヌを引退し、悠々自適な生活を送っていたレア・ド・ロンヴァルは、元同業者であり友人のマダム・プルーから彼女の19歳になる美貌の息子フレッドの放蕩生活をやめさせたい、と相談される。。ニコニコ
 
 
 
 
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この物語の主人公レア・ド・ロンヴァルは49歳の元高級娼婦。
本名は、レオニー・ヴァロン。
 
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大きな青い瞳、ブロンドの絶世の美女だった彼女は、花の都、パリで高級娼婦(クルティザンヌ)として活躍したニコニコ


クルティザンヌたちは、〜伯爵夫人とか適当な爵位を名乗って社交界で活躍していました。
 
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レアは、ロンヴァル男爵夫人と名乗り、そのきっぷの良い性格と幸運のおかげで苦い人生経験を積むことなく、パトロンたちから貢がれたお金を元にパリの豪邸に隠居していましたニコドキドキ
 
 
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整頓された趣味の良い室内、贅沢なリネン、工夫を凝らした料理を好み、執事とメイドを置いて、一人暮らしをしてたニコニコ
 
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レアには女友達も多くて、その中でも25年前から友人だったマダム・プルーとは特別親しくしていた。
 
マダム・プルーの息子フレッド(ニックネーム=シェリ)とレアは公認の恋愛関係にありました。
 
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フレッド(シェリ)は、長い巻き毛が言いようもなく美しい子供で、高級娼婦の母親を持つ彼は、誕生と同時に莫大な財産を受け継ぐことになっていました。


甘やかされて育ったシェリはレアと出会うまで我儘で酒浸りのひどい生活を送っていました。
 
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シェリとはフランス語で〝大事な人〟、とか〝愛しい人〟という意味ですニコニコ
 
レアとシェリの2人の年齢差はなんと24歳差!
 
 
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2人の関係は、当初短期間のつもりが、結局は6年間も続いたニコ
レアとの生活でシェリの生活は改善され、健全な健康的な生活になっていった。
 
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レアとシェリが出会った時、シェリはわすが19歳。レアは自称43歳だった。
レアは自分の生まれた年を隠していました。 
 
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そしてレアは自分の美貌が衰えはじめていることにもはっきりと気がついています。
白い輝きが失われた皮膚の下で筋肉がたるんでいることを。その衰えを隠すため、下着や部屋着は薔薇色で、レアは好んで薔薇色のガウンのみを着ることにしていました。
 
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シェリの母親、マダム・プルーは今は小さな樽のように太ってしまったけれど、10歳から16歳まで踊り子をしていました。
 
マダム・プルーは息子フレッド(シェリ)を同じく同業者で元高級娼婦の友人であり美人で名を馳せたマリ=ロールの18歳の娘エドメと結婚させることを告げます。
 
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レアの堂々たる態度は、シェリとエドメが婚約した時も微塵も変わらなかったニコ
やがてシェリとエドメは結婚した。
 
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しかし2人が結婚し、一ヶ月が過ぎたころ、レアは原因不明の高熱に苦しんだ。
自分でも気がつかなかったけれど、実はレアはシェリの結婚に動揺していたのだぐすん
 
 
 
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夜中に愛しいシェリの名前を呼んでは涙し、しゃがれた吐息とともに嗚咽を繰り返した。
 
 
あの2人はは今頃新婚旅行先のイタリアで愛し合っているに違いないわ!』
 
 
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嫉妬と愛しさの間でのたうちまわったレアは、これではいけない、とこっそりと秘密の旅行に出かけることにしましたショックショック



 
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レアが秘密の旅行に出た、と知ったシェリはレアの同行者は誰なのか、と激しく嫉妬するぐすん
 
その一方で新妻エドメの若さに驚きながらシェリは新婚生活を続けていた。。
 
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結婚して半年が経っても、シェリとエドメの仲はしっくりこなかった。
 
エドメはシェリがレアに心を残していることに気がついていたし、シェリはシェリで、レアのことは愛しているが、年齢差を問題視していて、どっちつかずだったショックショック


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シェリは友人にレアについて、
 
 
『正直言ってもし年齢のことさえなけりゃ。。一生続けるわけにはいかないもんな。だってそうだろ。。。』
 

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シェリは新妻エドメを置いてレアの前に現れました。
レアにはすべきことがわかっていた。
そう、それは別れてあげること!
 
 
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レアは
 
『自分はもう50歳。うかつにも6年もの間シェリを手元に置いてしまった。この歳で6年もの同じ男を囲ったりして。。自業自得だわ。
 
盛りを過ぎた女が甘んじて選ばなければいけない道。。
私はいつだって一時間後にはどちらかが死んでもかまわない気持ちで愛してきたの。 
 
たまたま私が24年も早く生まれてきてしまったために、私には救いがなかった。
 
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あのお婆さんと同じように私ももうお終いなの。
 
さぁ、ほら、急いであなたの若さを探しにいきなさい!あなたの若さは年増女にほんのちょっぴりすり減らされただけなんだわ。
 
 
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まだいっぱい残ってる。あなたを愛しているわ。遅すぎたのよ。もう行きなさい。今すぐ出て行くのよ。急いであなたの若さを探しにいきなさい!』
 
 
しかしドアがぴしゃりとしまり、男の足が遠ざかり、シェリが階段でつまづく音が聞こえると、レアの心は激しく揺れ、思わず窓に駆け寄ってしまう。
 
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縦長の鏡の中で、ひとりの老女が息をはずませながら、彼女と同じ身振りをしていた。レアはふと考えた。この気違い女と私はなにか関係があるのかしら、と。
 
そしてシェリはそのまま戻ってこなかった。
 
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