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1530年に生まれたイワン4世。イワン4世は生涯になんと7回も結婚しました。




多くの妃を持ったことで知られるイギリスのヘンリー8世の6回を上回る数ポーンポーン!!

しかもイワン4世は多くの妃を持っただけでなく、極めて残虐、冷酷で複雑、苛烈な性格のためロシア至上最大の暴君アセアセアセアセ

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(ロシア皇帝、イワン4世  1530〜1584



そんなイワン4世の妃となった7人の妻たちの人生はイワン4世のその残虐な性格に翻弄され、それぞれ波瀾万丈の人生を送る羽目になってしまったショボーン

(父親、ヴァシーリー3世ニコニコラブラブ

1530年8月25日、イヴァン4世はクレムリンのテレムノイ宮殿で生まれましたニコニコブルーハート

しかし1525年にロシア正教会の猛反対を押し切って不妊の先妻を追放し、イヴァン4世の母エレナを妻に迎えていることから、この結婚を「邪悪な息子をもつだろう」と言われており、イヴァン4世は呪われた子として誕生したアセアセ


(イワンの母親、エレナ・ヴァシーリエヴナ・グリンスカヤ。美貌のため妃に選ばれた。)



イワン4世はわずか16歳の時にロシアの皇帝(ツァーリ)として即位しました。 


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イワン4世は大国の王者にふさわしく、180センチな長身、筋肉質の体型、褐色の髪と瞳を持った母親ゆずりの美青年でしたニコニコハート



彼は即位と同時に皇妃を選ぼうとなんと伝統のロシア名物花嫁コンテストを開催しましたガーン!!

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かくしてイワン4世の部下たちはロシア各地に赴き、第1次選抜で千人に、次いで500人、 さらに第3次選抜で数十人に厳選し、花嫁候補たちを宮殿近くの館に住まわせた。





そしてイワン4世はその館に何度も訪れ、花嫁候補の乙女たちと会話し、運命の女性を探した。




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そしてまるでシンデレラのように舞踏会が開かれた。


絢爛豪華に着飾った娘たちの中でとびきり愛らしく、美しい娘に目を留めた。

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その女性は、アナスタシア・ロマノヴナ・ザハーリナ。



ロシア皇妃となった国一番の美女・アナスタシアの実家ロマノフ家アナスタシアのお陰で反映し、以後ロマノフ家は300年に渡りロシアを支配することになるロマノフ家の始まりですニコイエローハートイエローハート




イワン4世は妻となったアナスタシアをとても愛しましたラブハートハート




2人の間には三男三女が誕生し、おとぎ話のごとく、幸せに幸せに暮らすはずだった。。







それなのに結婚14年目、イワン4世は30歳。

なんと愛する妻アナスタシアが急激に衰弱し始め、死んでしまうえーんえーん



(アナスタシアの死。)

イワン4世は妻アナスタシアの実家ロマノフ家はまだその時点では名門ではなかったので、他の大貴族たちによって毒殺されたのだ、と思い、疑わしい人物は片っ端から処刑していった滝汗滝汗

20世紀に入り、アナスタシアの死因調査が行われた。その結果、多量の水銀が遺髪に含まれていたことが判明した。

しかし当時の化粧品には水銀が入っていたし、他殺かどうかは断定できていないショックアセアセ





アナスタシアの亡き後のイワン4世の精神は荒み放題となる。家臣を処刑しては大量の酒をのんだ。
そこでなんとかイワン4世をなだめようとある家臣が新しい妻を娶ることをすすめた。

北カフカスのチェルケス王族の娘で、たいへんな美女だったと言われてたマリヤ・テムリュコヴナと結婚する。



しかし美女マリヤはロシア語もろくに話せず、教養もなく、到底愛する伴侶アナスタシアの代わりにはならなかった。




そしてマリヤは1569年に病死した。

イワン4世は第二のアナスタシアを探すべく再び花嫁コンテストを開催した。




今度は貴族だけではなく、市民階級をも含めた美しい乙女二千人が集められた。


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イワン4世はすでに40代になっており、精神の荒廃により暴飲暴食と放蕩によりだらしなく肉のついた中年男性であり、時々突然激怒する発作することはロシア中が知っていた。

このコンテストではマルファ・ソバーキナというノヴゴロドの商人の娘でした。しかしマルファは結婚16日間で謎の死を遂げた。


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(頭蓋骨から複雑されたマルファ・ソバーキナ)

1572年にイワン4世はアンナ・コストフスカと結婚しますが、そうそうに飽きられ結婚2年目
にして修道院へと送られた。

1575年にはアンナ・ヴァシリチコヴァと5回目の結婚。

この妻にもすぐ飽きたイワン4世は1577年に下級貴族の未亡人、ヴァシリーサ・メレンティエヴァを見初め、結婚しました。

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(ヴァシリーサ・メレンティエヴァ。  後ろの杖をついた老人が夫イワン4世


このヴァシリーサという女性、面食いのイワン4世の眼鏡にかなうほどの絶世の美女だった、と言われています。


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しかし皇妃となったヴァシリーサは臣下であるデヴテレフ公と恋に落ち、不倫現場を押さえられてしまいますガーンガーン

イワン4世という怪物のような恐ろしい夫を持ちながら浮気したヴァシリーサという女性。 
根性座っています滝汗

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イワン4世の妻たちはどちらかというとイワンの顔色を伺い、従う行動に出ましたが、ヴァシリーサは確固たる信念の持ち主で、イワンの貞淑な妻になる気なんてさらさらない!!




しかし不倫発覚後、愛するデヴテレフ公はヴァシリーサの目の前で串刺し刑になってしまうガーンガーン



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肝心のヴァシリーサ皇妃は溺死ないし生き埋めにされた、とされ悲惨な最期を迎えた。

(修道院に送られた説もありますがイワン4世の性格を考えると厳しいような。。?)


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そして7人目の皇妃としてマリヤ・ナガヤとイワン4世は結婚するキョロキョロ

イワン4世は愛する最初の妻アナスタシアが産んでくれた息子イワンは27歳になっており、妻エレナは妊娠していた。




そのエレナが宮廷で妊娠のため正装していなかったことに腹を立てたイワン4世はいつものように長い杖で叩きのめした。

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そのせいで妻エレナは流産し、のちに死亡。



そのことに激怒した息子イワンは父親イワン4世に抗議する。




嫁を殺し、孫と流産させてしまった負い目もあり、最初は反省していたイワン4世ですが、もともと批難されるのが大嫌いな性質。。アセアセアセアセ



たちまち2人は凄まじい親子喧嘩になり、イワン4世は杖で何度も何度も息子を叩いたガーン

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(イリヤ・レービンの描いたイワン4世。トレチャコフ美術館)


そして息子は動かなくなってしまった。愛するアナスタシアが産んでくれた息子をこの手で殺してしまったのだ。

罰はイワン4世自身の精神と記憶に下された。




イワン4世はそれから息子を殺した罪に苛まれる晩年をおくることになる。

生来の不眠症はますます悪化していき、息子の名前を呼びながら月明かりの回廊をひとりで徘徊するようになる。




そして1584年3月18日イワン4世は発作をおこし死去した。





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(ロシアの聖堂)