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紀元前7世紀の中国、褒(ほう)という国の貧しい夫妻に褒姒という美しい娘がいた。




褒国は周の法をおかし、恩赦を求めて西周王朝第12代皇帝、幽王に褒国随一と名高い美女を献上した。


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褒姒(ほうじ)と名乗ったその娘を幽王はひと目で気に入り、そばに置いた。





幽王はもともと政務に関心をもたず政治は臣下に任せ、美しい褒姒との快楽に耽りました。

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幽王は褒姒の美しさに心を奪われたが、なぜか彼女は笑わない。

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彼女の笑顔が見たいと思った幽王は高価な宝飾品やなんと五色で彩られた豪華な衣装を送ります。

しかし褒姒は王へ丁寧に礼はいうが、にこりともしなかった。

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なんとか歓心を得たい幽王は自身の正室申后を廃し、褒姒を后とした。王妃となった褒姒だがそれでもまだ笑わない。




幽王は彼女に王との間の子、伯服を皇太子にしたがそれでも駄目だった。

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ある日敵の襲撃を告げるのろしが間違ってあがり、国家の一大事と諸侯たちが軍を率いて馳せ参じた。





しかし敵はどこにもいない。

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慌てふためく諸侯たちをみて褒姒ははじめて笑った。





喜んだ幽王は彼女の笑顔みたさに偽ののろしを上げさせては諸侯たちを集めた。

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(戸惑う諸侯たちをみて声をあげて笑う褒姒)


褒姒の魔性の笑みに魅了された幽王はいつしか狼少年のようになっていく。。





そんな幽王に諸侯たちの心はだんだん離れていってしまった。

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ある日本当に敵が攻めてきた。娘の申后を邪険に扱われたことで恨み持っていた申后の父だった。
しかしのろしを上げても諸侯たちは馳せ参じなかった。


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こうして幽王は殺され、これにより西周王朝は幕を閉じ、褒姒は国家終焉の混乱の最中に姿を消した。

美女の微笑み恐るべし。 




なぜ褒姒が笑わなかったのかというといろんな説があります。

1、無理矢理生まれ故郷から引き離され、幽王のような暗愚に献上されて楽しいはずはないため2、褒姒は実は大変内気だったため
3、幽王の気をひくためあえて笑わなかった
4、褒姒は暗愚である幽玄を惑わし国を混乱させよ、との命令を受けたスパイのような存在だった。




3と4ならかなり印象が違いますね悲劇の女性というより国を傾けた悪女の一面が強いかも

真実は今となってはわかりません。。