デオン・ド・ボーモンは1728年10月下級貴族として生まれました
人生の前半は男性として、後半を女性として生きました。
(女装時のデオン。男性だったのか女性だったのか本当のところわかりません。ただ死後解剖の結果、胸が膨らんでいるが結論は男性ということになりました。。)
デオンの前半生は優雅と蠱惑の日々、ルイ15世やルイ16世、ポンパドール侯爵夫人、マリー・アントワネット、ロシアの女帝エリザヴェータと華やかな人々に取り囲まれていましたが、後半生は絶望の日々を過ごしたロココ時代の人物です。
デオンは非常に優秀な成績で学校を卒業し、フェンシングが巧みだったので卒業後は、財務部門の王室監査官として働きました。
1756年、デオンはルイ15世の私的スパイ、ル・スクレ・デュロワという特殊機関に加入
エリートコースまっしぐらです
以後デオンは女装しスパイとして生きることになりました。
デオンの使命はロシアの女帝エリザヴェータの侍女として、対立する親フランス派と接触するという秘密指令を受けた。その際デオンは、
リア・ド・ボーモンという女性になりすまし、女装してロシア宮廷にいきした。
1761年、デオンはフランスへ帰国。
翌年デオンはブロイ元帥の指揮する隊の隊長となり七年戦争の後期を戦った。
デオンは負傷して聖ルイ十字勲章を授けられ、『シュヴァリエ』(騎士)となりました
(七年戦争の引き金でもあったルイ15世の愛人、ポンパドール侯爵夫人。フランスの宰相にも匹敵する権力を持っていました)
1774年にルイ15世が亡くなると打って変わって、デオンは自分は男ではなく本当は女性だと主張し始めました
(ロココ時代の女性服と男性服)
1777年にデオンはフランスに帰国し、以降は女性として暮らし始めた
しかし、あいかわらず軍服を好んで男装するデオンに、事情を知らないフランス王妃、マリー・アントワネットから、「ドレスもなく男装しているなんてなんとお気の毒な方でしょう!」と同情を買い、彼女が贔屓にしているローズ・ベルタン嬢のドレスが贈られてました。
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それにしても本当は男性だったのか、女性だったのか
謎の多い人物です。。