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フランス革命時、ジャコバン派のマラーを殺した女として有名な、シャルロット・コルデーニコニコビックリマーク

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当時25歳のシャルロットは、1793年にマラーを殺し、ギロチンで処刑され後にその美貌から真顔真顔“暗殺の天使”や“カーンの処女”と言われ、フランス革命のヒロインとなります。

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処刑される可憐なシャルロットの姿に恋をしてしまう男性も多かったとか。。口笛





シャルロットは容姿端麗な女性だったと言われています。
暗殺当時25歳でしたがすらりとしたスタイルで特に胸が素晴らしく、栗色の髪の美女でした。


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でもシャルロットは本当に天使だったのでしょうかショボーンはてなマーク 

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シャルロットは、ノルマンディー地方の貧乏ですが1077年から続く由緒あるの娘として1768年7月27日に生まれます。




本名はマリー=アンヌ・シャルロット・コルデー・ダルモンですニコ

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財産こそありませんでしたがシャルロットは、コルネイユ(三大古典詩人)の子孫で、その事を大変誇りにしていたようですニコニコ 

13歳で母と死別したシャルロットは修道院に入りました。

シャルロットは孤独な少女でした。
人と打ち明けるのが苦手なシャルロットの唯一の友人は本でした。


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(シャルロットのこじんまりした生家ニコ


シャルロットプルタルコスの対比列伝(英雄伝みたいなもの)を愛読していましたニコニコ

思春期に修道院という閉鎖的な場所で過ごしたシャルロットにとってプルタルコスの英雄伝は、大きな影響を与えたと思われます真顔真顔真顔 





プルタルコスの『対比列伝』は、古代ギリシア・ローマの著名人たちを、人となりや言動の似た者で二人一組のセットで書いたもので、シェイクスピアも、『シーザーとクレオパトラ』を書く際に参考にした、と言われるくらい有名な英雄伝でした。

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田舎の貧乏貴族だが、コルネイユの子孫である自尊心の強いシャルロットも、対比列伝に出てくる英雄に自身もなりたいと願ったのかもしれません。

しかしシャルロットには人を見下す癖がありましたショックあせる

なので修道院での人間関係は上手くいきませんでしたぐすん

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(シャルロット・コルデー 1768〜1793)


修道院を出たシャルロットは叔母のブルトヴィユ夫人のもとに身を寄せました。

ジロンド派とジャコバン派の対立が激しくなるとジャコバン派の議員たちはシャルロットたちが暮らすカーンに逃亡してきました。


その議員の中にはシャルロットにとって運命の男性シャルル・ジャン・マリー・バルバルーがいました。

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シャルル・ジャン・マリー・バルバルー1767〜1794)

シャルロットは若く容姿の美しいバルバルーに惹かれますニコニコ

2人の関係性ははっきりわかっていません。恋人説などもありましたが、バルバルーがシャルロットのためにパリの友人の議員デュ・ぺレに紹介状を書いてあげたことは事実でした。

しかしこの行為がバルバルーを悲惨な破滅の道へと追いやることになります。。えーん


(シャルロットが殺したマラー)

シャルロットが殺したマラーですが、中流家庭に育ち、革命の指導者として活躍し、新聞『人民の友』を発行し過激な政府攻撃をして下層民から支持されていましたが、シャルロットに暗殺された時、すでに持病の皮膚病が悪化したため、活動不能となり、愛する妻や数人の仲間たちと自宅にこもって1日中入浴して療養していましたショボーン

またマラーは心優しい人間でパリの人々から愛されており、゛民衆に最も近い政治家〟だと言われていました。

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 (ジャック=ルイ・ダヴィッドが有名な『マラーの死』ブリュッセル王立美術館。画家ダヴィットはこの絵を描くためマラーの死体を運ばせ、既に腐っていた死体の腕には他人の腕をくくりつけたり、口の外に垂れていた舌は切断したり、薄気味悪い作業を経てこの大作を描いたショック







シャルロットは、新聞「人民の友」を発行し、民衆の立場からブルジョワ勢力を攻撃した過激な人物でも知られるマラーさえ殺せばフランスに平和と秩序が取り戻せる、と本気で思い込み、はるばるカーンという地方からパリへきますニコニコ


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(処刑直前のシャルロット。オーエル画。パリ、カルナヴァレ博物館ニコニコ

しかもこれから暗殺しようというときにシャルロットは何故か新しいおしゃれな帽子を買っていました

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(革命期のファッション

そして1793年、マラーの家に若干無理やりに押し入り、入浴中のマラーの心臓を包丁で刺して暗殺を成功させます




シャルロットのナイフは決して相手を逃すまいという強い意志のせいか、マラーの鎖骨から入り、助骨まで達していました。

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頸動脈まで切ったため血が噴水のように飛び上がりました。
そのためマラーの死因は出欠多量でした。

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(この時最愛の妻は、シャルロットを家にいれようとしませんでしたが、相手が若い女性であることにマラーは油断します)

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しかし、暗殺後、現場で画家ジャック=ルイ・ダヴィッドが有名な『マラーの死』を描きました。





ジャコバン派の盟友マアン・ロベスピエールによってはマラーを「革命の殉教者」神格化することでジロンド派(穏健な派閥で中流ブルジョワの味方で、これ以上残虐行為を好まない派閥でしたニコニコの支持を奪い、さらにジャコバン派内部でのロベスピエールのリーダーシップを不動のものとした。



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(生き絶えたマラーとシャルロット


ロベスピエールが、ルイ16世やマリー・アントワネットをギロチン台へと送ったことを考えれば、シャルロットの行為は本末転倒のように思えますガーン







暗殺直後シャルロットはその場で逮捕されます。

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逮捕されたシャルロットの持ち物からバルバルーが書いたあの紹介状やジロンド派の議員の名が多数書かれた文章が発見され、マラー暗殺はジロンド派によるもの、と決定されバルバルーたちは追われる身となります。





バルバルーは自分を匿ってくれた町の人々に迷惑がかかるのを恐れて街を出ます。

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しかし行く当てもなく誰からの保護を受けられないバルバルーは追っ手が近づいてくるのに気がつくと拳銃で自殺を図るが失敗ガーン


シャルロットの単独行為に関わらず、瀕死のままの状態でバルバルーは逮捕され6月25日に27歳の若さでギロチンで処刑されてしまいます。


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(ロベスピエール)


しかしマラー暗殺で、ギロチン台へ送られることになったシャルロットですが、1793年7月17日朝8時裁判が始まりました。


マラーを暗殺したシャルロットを一目みたいとその日の法廷は人だかりでした。




シャルロットは裁判で



『10万人の人々を救うため、1人を殺した』



と自らの正当性を主張しました。

シャルロットはこのとき自分の肖像画を描かせています。




画家に注文をあれこれつけた挙句、何回も修正を加えて完成させました


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(捕まった後、画家に描かせたシャルロット


シャルロットの処刑はその日の夕方に決まった。




処刑人サンソンがシャルロットの手を縛ると、


これで死の準備ができたわ。』

と言いながらギロチンの刃を凝視していた。



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処刑場へ向かう護送車に同乗したサンソンは、回想録でこう語っている。

彼女を見つめれば見つめるほどいっそう強く惹きつけられた。それは、たしかに彼女は美しかったが、その美しさのせいではなく、最後の最後までなぜあのように愛らしく毅然としていられるのか信じられなかったからであった。」




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