〝自分のためだけには決して生きられない″
それがイングランド女王となったエリザベスの悲しい悲しい運命でした。
一国を背負う女王として自身の女としての幸せよりなによりイングランドを強固にするために尽力したエリザベス女王。
エリザベスは生涯未婚。
彼女は、『わたくしは国と結婚しました』と宣言しました。
『王冠を戴くというのは、それを見ている人にとっては素晴らしいことのようです。けれどもそれを戴く人にはほとんど喜びをもたらしません』
イングランド女王エリザベス一世の治世は大航海時代は、スペインを破った無敵艦隊、シェイクスピアが活躍し、バランスのとれた平和でイングランドがあらゆる意味で繁栄した黄金時代でした
ヘンリー8世の2番目のプリンセスとして生まれたのにもかかわらず、エリザベスの少女時代は苦難の連続でした
2歳で母、アン・ブーリンが父ヘンリー8世によって斬首され、エリザベス自身もプリンセスの地位から庶子として扱われるということに
エリザベスはめちゃくちゃ苦労人です
ヘンリー8世は次々王妃を処刑しては新しい王妃を迎えた王でしたが、エリザベスはとても賢い少女でしたが、母親が父によって斬首されたという事実はエリザベスの人生にとって暗い影を落とすこととなります。。
(数々の困難を経て25歳で女王となったエリザベス)
しかも異母姉メアリーによって何度も命を狙われ、なんとか生きるため、政治的駆け引きを嫌でも学んでいきました
そして25歳でイングランドの女王として即位!
エリザベス女王は、後世には処女王と呼ばれたりしていますが、エリザベスは生涯未婚の身で通しました。
父ヘンリー8世が母を斬首したこと、結婚によって外交問題のため、または自身が子供を産めない体質だと知っていたという説もあります。
母、叔父、叔母、初恋の人をも斬首刑て失くしたエリザベスにとっては、結婚=斬首 というトラウマを抱いていたと思われます
生涯未婚の身の理由ははっきりとはわかりませんが、エリザベスは、14歳の時、トマス・シーモアというモテモテの男性に恋心を抱きます
しかしトマス・シーモアは、父ヘンリー8世の最後の妻キャサリン・パーの再婚相手でした。
父親の愛情に飢えていたエリザベスはハンサムな義父の虜になり、ある日エリザベスとトマス・シーモアが抱き合っているところを、義母キャサリンに見つかり宮殿を去るよう命じられ、エリザベスの初恋は終わります
エリザベスは若くて美男子、少女が一目で恋するような典型的なモテ男が好みだったようです
少女漫画にでてきそうな人ですね(笑)しかもなんだかオーランド・ブルームに似ているような(・・;)?
エセックス伯はエリザベスの寵愛のおかげで若くして枢密院の一員となり異例の出世を遂げたエセックス伯。
彼は次第に自分に夢中なエリザベスを侮るようになります。。
どんなにわがままを言おうとも、エリザベスが最終的には許すことを知っていたエセックス伯は、次第に傲慢になり、横柄な態度をとり、戦場で何度も失態をおかすことともありました。
しかし、その度にエセックス伯はエリザベスの美しさを称えた、
『私は臣下かとしてではなく、1人の男として陛下の美しさに心を奪われているのです』
しかしアイルランドとの戦争の最中、エセックス伯は、兵士を残し逃亡すると、女王という立場上、感情を殺し統治者として正しい判断をせねばなりません。。
エリザベスはエセックス伯の処刑に同意し、1601年2月斬首されました。
エリザベスは当時独身女性は胸を露出したドレスを着ることになっていたので60代になっても胸の空いたドレスを着ました
しかしどんなに豪華なネックレスで誤魔化そうともかえって胸に相当シワがよっていることは隠せませんでした。