こんにちわ。
私は理学療法士という資格を持ち、理学療法士の学生を教える仕事をしています。
このブログを読んでくださっている方は、
ご自身のリハビリ等で
理学療法士のリハビリを受けたことがある方が多いと思います。
今回はちょっとした裏話をしたいと思います。
いやいやいや、そもそも理学療法士って何??という方は
良ければこちらをご覧ください。
(日理学療法士協会のホームページ)
実はもうすぐ理学療法士の国家試験があります。
先日差し入れとちょっとした激励会をしました。
ということもあり、今回は国家試験にまつわる裏話です。
理学療法士国家試験の難易度は?
理学療法士の国家試験は厚労省が所管します。
毎年1回、今年は2月21日(日)です。
合格率は昨年は、
全体79.6%、新卒のみが88.1%でした。
この全体というのは、国家試験浪人も入れたものです。
新卒はその年の卒業見込みの学生になります。
実はこの試験
毎年合格者数を1万人にするように、
問題の難易度を決めている…
と言われています(正式発表なし)
実際に合格者数の推移を見ると
綺麗に1万以下で収まるような傾向があります。
なぜそうしているかというと、
高齢化社会だからです。
・介護に携わるマンパワー不足を補う
・介護予防等予防医学を行って、社会保障費の削減を図る
・施設や病院が不足している分、ご自宅で暮らす方を増やす
などの人材確保のために、理学療法士を急ピッチで増やす必要があるからです。
ただ一気に増やしてしまうと、世の中にあふれてしまうので、今は1万ずつ増やすよう調整されています。
裏話①
理学療法士の国家試験の難易度は、
年間約1万人合格するように、人数で決められています。
病院に若いスタッフが多い理由
もともと理学療法士は、日本では多かったわけではなく、
2000年が約4万、2011年が約9万人、2021年が19万人で、右肩上がりで増えていきました。
それに合わせ、若いスタッフが増えました。
そして人数が増えた結果何が起きたかというと、
給料が安くなったということです。
結構人の移り変わりが多いのは、こういう事情があります。
裏話②
人数が増えた分給与が減り、就職先が流動的になりました。
2極化傾向
こんな形で世情に合わせ急速に増えた業界のため、色々な問題があります。
よく言われるのが2極化です。
1)学歴
まず理学療法士の学校は上が京都大学(偏差値60後半)~専門学校(偏差値30)
まで様々です。
学歴が高い=理学療法士として優秀、一概に言えませんが、正直かなり差がある業界です。
(しかも病院給与は学歴にあまり反映されない)
2)給与
最近は自費リハビリというような言葉もあり、理学療法士でも病院外で活躍する人が増えていきました。
その結果、給与面でも差がでるようになりました。
3)技術差
この数年で学校が増え、若いスタッフが増えたことで育成が追い付かず、残念ながら技術が未熟な方も多いです。
また日々の業務、給与面のこともあり、卒業後も自己研鑽する人、しない人での格差が出ています。
裏話➂
様々な面で2極化が進んでいます。
今回はちょっとした裏話を書きました。
昔は学歴や格差についても色々と思うことはありました。
でも最近はそれよりも
患者さんや利用者さん、理学療法士にとって、生活しやすい世の中で会ってほしいと思っています。
今は特に自分の教え子が、もうすぐ国家試験を受けます。
とにかく体調整えてベストをつくしてほしい。
そして幸せな人生を歩んでいってほしい
もう、すっかり親目線です
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