地獄だ。
脳出血なんて、昨日と今日は全く違うわけで。
くっきりとした境目から、苦しい日々は始まる。
次々行われる検査(造影剤を使用した血管撮影等)。
同意書に同意する、サイン、サイン・・・。
考える時間なく、操り人形のごとく、動く。
食事もとれなくなった。
入っていかないのだ。
眠れなくなった。
気づくと、泣いてばかりいた。
なぜか、自分を責めがちになる。
「自慢の子だったから、傲慢になっていたのかな。」
「妊娠中の貧血が良くなかったのかな。」
医師から伝えられたこと。
「脳梁をまたぐように巨大なAVM(脳動静脈奇形)があります。
残念ながら、手術は不適応です。
ここでは対処ができません。こちらの病院に行って、意見を聞いてきてください。」
紹介されたのは、ガンマナイフ施設がある病院。
後日、夫と私だけで、受診する運びとなった。