天疱瘡という皮膚病

天疱瘡(てんぽうそう)は免疫がからんだ珍しい皮膚病

人にもあるように、
　　動物にも免疫不全がからんだ皮膚病があります。

　　非常に可哀想な状態の皮膚病です。

　　免疫性なので遺伝的な要素が強く、命に関わる
　　病気です。

　　言うなれば、自分の体の一部に自分自身の免疫作用が働く
　　拒絶反応のような病気です。
　　その場が皮膚であればこんな症状になります。

　　
　　　初診時のひどい状態

　　治療には免疫抑制剤というものを使います。

ご存じのステロイドホルモンが第１選択薬になります。

　　最近ではシクロスポリンといって、人の腎臓移植後の
　　拒絶反応の時に使う薬も使用できるようになりました。

上の写真の猫ちゃんはこれらの薬を使って1年半ほど
　　良好な状態でした。
　　（下のような状態）

　　でも突然死してしまいました。

　　おっとりしたかわいい猫ちゃんでした...残念でした...

　　
　　　2週間後にずいぶん楽になった状態