篠田達明著
新潮社 680円

著者は整形外科医で作家だが、絵画鑑賞がとてもおもしろい!
ミロのヴィーナスに妊娠線があることや、モナ・リザの左眼がしらに小さなこぶがあることも普通は気付かない!
著者はモナ・リザを含めた歴史上の人物達の肖像画29枚を見て、あたかも29人の患者さんを眼の前にして視診しているみたい。
医師が問診~聴診までを十分に行い、十分な経験を積めば、病気の7~8割は見当がつく事を著者は教えられたと述べている。

相手が肖像画であっても科学的な著者の視診はモナ・リザの高脂血症や、太閤秀吉の多指症、宮本武蔵の巨人症を診断している。
しかし、もっとすごいのは著者を始め、ダ・ヴィンチを始め古今の超一流画家の観察の確かである!

冷静な科学者の眼がそこにある。
観察、観察、観察……。

科学はそこから始まる!

~人の動きを観察(動作分析)が好きな医療人~