先週の実習中、パーキンソン病の患者様の訓練を担当させてもらった。
その方は脳梗塞も罹患していて、
一時は発語が困難であったとのこと。
今は舌の付随運動があるものの
何を言っているのか聞き取れるくらいに
言語的能力は回復していた。
身体的な回復ももちろんしており、
少し保持が必要であるが歩行も可能であり、
動的立位バランスも問題なかった。
あんたよう私の言ってる言葉が聞き取れるねぇ
患者様はそういってくれた。
確かに今の状態では
一般の方にとっては聞き取りづらいのかもしれない。
でもかぃにとってはかなりはっきりと
困難なく聞き取ることが可能であった。
上手に話してくれてるから聞こえるんですょ。
そうかぃゎ言った。
でも一時はね、言葉が聞こえても
何にも言うことができんかったんよ。
言ってもね、相手にはいっこも伝わらんくて
ほんまに辛かった。
でもね、ここの病院の言葉の先生(ST)にみてもらうようになってから
だんだんと喋れるようになって
ほんまに失った言葉を取り返すことができた。
先生にはほんまに感謝してます。
と患者様。
かぃゎ一瞬何を言ったらいいのか分からなかった。
体が動くようになって
リハビリの度に
ありがとうございます。
と患者様に感謝されて・・
でも体が動くだけじゃ
患者様の本当のQOLは上がらない可能性があるんだ。
そう思った。
人間にとって
意思を伝える最も単純で最も身近なことが
困難である方もたくさんいるんだ。
感謝されることに
リハ職のすばらしさを感じたんじゃなくて
患者様のQOLを向上させることができるということに
リハ職のすばらしさを感じた。