19歳って言う多感な年頃だったせいか、そんな小さな箱の中で見る一つ一つに何かを感じたりして…。
庭に洗って干されてるとーちゃんの履き古した靴にも何かを感じてスケッチブックに絵を描いてみたり…庭で昼寝する猫や犬や…今までなんとも思わなかった日常の景色が妙に愛おしかったり、おもしろかったり。笑
毎日そんな思いを描き留める様に絵を描いてた。
病気で”死”を近くに感じた瞬間、自分の世界が一変した…そして、見るもの全てが有難かった。
自分はこんな空や風や鳥や花や…地球に存在するたくさんのものの一部なんだなぁ…って感じた。
今まである事が当たり前で、特別意識を向ける事のなかったもの全部が、当たり前じゃないんだって思えた。
そう思うと、例え今は病気でも、自分は確かにここに居て、頑張って生きてるんだって思えた。
今、また癌になって、あの時の感覚が蘇りつつある。
だから、毎日の何気ない出来事や風景にありがとうって思う。
そして、一緒に生きる力をちょっとずつ分けて下さいってお願いしてる。笑