本川越駅を後にした電車が新所沢駅に着いた、

電車の中、

僕の斜め向かいの席に座っていた
少しだけ酔っぱらったサラリーマン二人組の上司らしき人が

隣に座っている後輩らしい若いサラリーマンにこう言った、

『新所沢の次は所沢だと思うだろう?  ところが違うんだよなぁ!』と、

毎週この電車に乗っている僕だけど

そんなことを気にしたことがなかったので、

次の駅に着き、駅名を聞くまで少しだけワクワクした、



次の駅は航空公園駅だった、


『なっ!違うだろう!』と、

酔っぱらった上司は自慢げに後輩を見て微笑んでそう言った、

僕は

心の中でその人物の言葉に納得したので小さく何度も頷いた、



東村山駅で僕は電車を乗り換える


電車を降りて彼らと別れた、

それから
乗り換えのホームに移動するために

降りたばかりの場所から階段を上がろうとしたら、

最上段から、
ハンドマイクを片手に持った

小太りのかなりのオーラをまとった駅員さんが

マイクで何かを喋りながら
階段を一歩一歩踏みしめながら堂々と降りてきた、

その駅員さんの口上はホームに響いていた

『ただ今到着の電車はこの駅でしばらく………云々……。』


宝塚のステージの
階段の最上段から歌いながら降りてくるスターのごとき振る舞いの駅員さんを

初めて見た


今日は色々面白い体験が出来て

そしてとても勉強になった。



しかし

それよりも何よりも


お湯に浸かり、身体を清め
身体の汚れを総て落とすと


精神が本当に安定すると言うことを
今更ながら改めて感じた。


僕は一体いつまで生きていられるのだろうか?


僕は死に対する恐怖が全くない、


いつ死んでもこの世の中に対する何の後悔もないし
 

死の恐怖を持ったことが全くもってない


ただ、

まだお袋が生きているので


お袋が生きているその間と

下の息子が自立出来るその時までは頑張って生きていたいお思う。