中央線快速電車の中
前の座席の向こうの端っこに座っていた
小学生校低学年らしき
女の子二人組が国分寺の駅を出たところで
『あっ!国分寺だ、通りすぎちゃった、どうしよう!』
と突然に慌て出した
どうも
国分寺で降りなきゃいけなかったらしい
『どうしよう。どうしよう!』
と座席から立ち上がり
今にも泣きそうになっている
僕は彼女らのそばに行き、
国分寺まで帰る
乗り換えの仕方を教えてあげようと思った、
そのとき
女の子らの横に座っていた30代半ばのサラリーマン二人組の一人が
女の子らに
『次の駅で降りて、反対の電車に乗れば、すぐに又国分寺駅に着くから大丈夫だよ、僕らも次の駅で降りて一緒に行ってあげるよ!』と
女の子らは
ほっとした顔になり笑顔になった、
そして次の駅で、二人のサラリーマンと一緒に電車から降りていった。
僕は口だけで説明しようと思っていたのに、
小さな子供だからと気を使い
わざわざ一緒に電車から降りて案内をする二人のサラリーマンの姿を見て
とても幸せな気持ちになれた