ピクミンについて語る ~原生生物編~(8) | ころころな趣味。

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原生生物の紹介例については、こちらの記事を参照してくださいまし。

 

 

No.007

フーセンドックリ

和名:ワモントゲフーセンドックリ(ブタドックリ科)

運搬数:-(『1』『2』)/2~4(『3』)

誕生数:-(『1』『2』)/8(『3』)

価格:-  体長:180mm

攻撃方法:吹き飛ばし、振り飛ばし

登場作品:『1』『2』『3』

関連生物:アオケダタラ、ブタドックリ、ミズブタ、コブタドックリ、フタクチドックリ(クロガネオオイシツツミ)、フタクチドックリ(ヤマトイシツツミ)、ミヤビフタクチ、ユキフタクチ、ヒフキドックリ

 

 

[概要・生態]

①(『1』のEDより引用)

体内で発生させた水素で浮き袋を膨らませ浮遊する。

 

②(『2』のオリマーメモより引用)

体内で発生させた水素で浮き袋をふくらませ浮遊する。

電気分解のための生体パルスが帯となって体表面を流れる姿はブタドックリ科の中でも特に美しい。

発電しながら爆発の危険性のある水素をどうやって体内で安定させているのかはまだわかっていない。

落ち葉や草を息でひっくり返して、その下にいる小虫を食べる。

空中でのバランスコントロールにヒレだけでなく、体側面の気門から空気を噴出させ、そよ風程度ならば流されることなく安定した浮遊が可能である。

また緊急時には浮き袋を解放し一気にその場から離脱することもできるようである。

 

③(『3』のオリマーメモより引用)

体内で発生させた水素で浮き袋をふくらませ浮遊する。

空気中の水分を電気分解することで水素を得ているのだが、発電しながら爆発の危険がある水素をどうやって体内で安定させているのかはまだわかっていない。

落ち葉や草を息でひっくり返して、その下にいる小虫を食べる。

空中でのバランスコントロールにヒレだけでなく、体側面の気門から空気を噴出させ、そよ風程度ならば流されることなく安定した浮遊が可能である。

 

 

[外見・鳴き声]

前回紹介したブタドックリと同じブタドックリ科に属する生物ということもあり、体が徳利のような形をしている点や、息を吸って吐き出すという行動をする点など、類似する特徴あるものの、姿は大きく異なる。

 

体はブタドックリよりも丸みを帯びていて風船のようにも見える。

目はブタドックリと同じ細目だが、ブタドックリと異なり瞼が黄色く瞳も確認できる。

明るい紫色を基調とした体色に水色の縞模様が生じており、体の上半分で特に目立っている。和名の“ワモン”(輪紋)はここの特徴から採られているものと考えられる。

また、和名に“トゲ”という単語が含まれているように、体の後ろ上半分には何本ものトゲが生えており、フーセンドックリの大きな特徴の一つとなっている。

 

常に浮遊して生活しているため、足は退化したのか消失しており、その代わりとして空中を漂うために必要なヒレが腹部から2本生えている。移動するときはこのヒレを羽ばたかせる。

また、空気中を安定して浮遊するためには気門が必要不可欠であり、左右4つずつ体側面に気門が空いている。

オリマーメモにもあったように、常に浮いていられるのは体内に水素を蓄えているため。その水素は空気中に含まれる水分を電気分解することによって得ている(2H2O → 2H2 + O2)が、電気分解に必要な電子は、発電によって生じた体表面を流れる微小電流から供給しているようだ。

それ故、生きているフーセンドックリには、常に一定のリズムで生体パルスが発光帯となって前から後ろへと流れている様子が確認できる。

この設定は『3』ではなかったことになったのか、『3』のフーセンドックリは光の帯が流れておらず、生物図鑑のオリマーメモからも生体パルスに関する記述が削除された。

 

鳴き声は特になく、ブタドックリのように豚のような鳴き声を上げることはない。

ヒレを羽ばたかせる際の音や、『ヒューッ…!!フーーッッ!』という息を吸って思い切り吐く際の音は生じる。死ぬときは『プシューーウウウ…!』という音を出しながら息を吐く。

 

 

[行動パターン]

常に起きており、一定の縄張りの中を浮遊している。

ピクミンを見つけると近づいてきて、思い切り息を吸ってから吐き出すことによって強風を起こし、ピクミンを吹き飛ばそうとする。

この時にピクミンが強風にあおられると、思い切り吹き飛ばされてしまうばかりか、花ピクミンの場合は花が散ってしまう。ただし、フーセンドックリによる強風で花が散る仕様は『1』のみであり、『2』以降はフーセンドックリの風にあたっても花が散ることはなくなった。

ちなみに、紫ピクミンは通常のピクミン10匹分の重さがあるためか、フーセンドックリの風に吹かれても全く吹き飛ばされることがない。

 

一定数のピクミンにまとわりつかれると、体内の水素の浮力がピクミンの体重による重力に負けてしまい、ゆっくりと地表に落ちてくる。この時にピクミンを振り払おうとしてくる。振り払われると、花ピクミンの花が散ってしまうことがある。

また、振り払いは空中を浮遊している間もおこなってくる。

 

体力ゲージをゼロにすると、フーセンドックリは緊急避難態勢に入り、体内の浮袋を一気に開放して回転しながら天高く上ってフィールドから姿を消す。

そのため、一応倒したことにはなるものの、殺したことにはならないために魂は出てこず、死骸も残らない。

『3』では、本当に体力をゼロにすることができるようになり、一時的に緊急避難はするものの、空中からしぼんだフーセンドックリの死骸が降ってくるようになった。そのため、死骸を回収することによってピクミンを増やすことができるようになった。

 

 

 

[倒し方]

①(『ピクミン』での倒し方)

○ 概要 ○

フーセンドックリの攻撃方法といえば、強風を吹いてくることと振り払うことだけなので、ピクミンを直接的に殺傷する能力は持っていない。生物図鑑のオリマーメモでは、『小虫を食べる』との記述があるが、ゲーム内ではピクミンを捕食することは決してないので安心してほしい。

ただし、絶対に殺されないかというとそうではなく、ピクミンが吹き飛ばされた先が水溜まりだった場合は、青ピクミン以外は溺死してしまうし、ピクミンが吹き飛ばされた先に運悪く殺傷能力のある原生生物がいたら、その生物の餌食になってしまう可能性がある。

そうでなくとも、フーセンドックリの風に当たるとピクミンの花が散ってしまって作業効率が下がってしまうため、フーセンドックリを見かけたらスルーせずに倒すことを心掛けよう。

 

・ヒット&アウェイ戦法

通常の倒し方はこれ。

火属性も水属性も持たないため、何色のピクミンで倒してもよいが、攻撃力の高い赤ピクミンで倒すのがよい。空中浮遊しているとはいっても、そこまで高い場所を浮いているわけでもないので、高く飛べる黄ピクミンをわざわざ使う必要はない。

ただし、水場の上を浮遊しているときは青ピクミンで戦うしかないので、潔く青ピクミンを使おう。

 

一定数のピクミンを投げつけると重さに耐えきれずに地表に落ちてくるが、いきなり投げつけただけではその重さに達する前に振り払いを仕掛けてくるため、振り払われたピクミンは花が散り、攻撃にも時間がかかってしまう。

そのため、スキが生じたときに一気にピクミンを投げつけるようにしよう。

スキが生じるタイミングというのは、吹き飛ばし動作を行うときだ。

 

息を吸っている間・吐いている間は、フーセンドックリは振り払うことができないため、吹き飛ばし動作をするまでフーセンドックリの前で待機し、息を吸い始めたらフーセンドックリの下にもぐり込み、一気にピクミンを投げつける。

吹き飛ばし動作が終わるまでに一定数のピクミンを投げつけることができれば、そのまま地表に落ちてくるため、それから多数のピクミンを投げつければよい。

 

地表に落ちているときにピクミンにまとわりつかれ続けると振り払い、ヒレをばたつかせて空中へと浮かび上がってしまうため、その動作の前に倒すことができなければもう一度同じシーケンスを繰り返そう。

ピクミンに攻撃されてから振り飛ばしにかかるまでの時間的猶予はあまりないため、この戦い方であれば赤ピクミンは20匹もいれば充分だろう。

 

・ワンターンキル戦法

初心者の人にも実践しやすいヒット&アウェイ戦法だが、欠点としては時間がかかってしまうというものがある。

『ピクミン』というゲームは、決められた時間内にいかに多くの作業をこなせるか、というところがテーマの一つとなっており、かつハイスコアを目指すためのポイントなのだ。一日のうちに色々な作業を行うためには、原生生物を倒すことにあまり時間をかけないようにすることが必要不可欠なのである。

時間をかけない効率の良い倒し方というのが、このワンターンキル戦法だ。

手順はヒット&アウェイ戦法と同じだが、地表に落ちたときにCスティックで隊列移動指示を出してフーセンドックリを取り囲むようにするとすぐに倒せる。

このときは赤ピクミンが50匹は連れていた方が良い。

 

 

②(『ピクミン2』での倒し方)

・ヒット&アウェイ戦法

・ワンターンキル戦法

 

・紫ピクミンを投げつける

先ほど紹介した二つの戦法をそのまま使ってもよいが、『2』では原生生物をいとも簡単に倒せる紫ピクミンが使えるため、彼を使えばフーセンドックリも難なく倒せる。

 

攻撃力が高い/敵をマヒさせる能力がある、というだけでなく、紫ピクミンは通常のピクミンの10倍の重さがあるため、なんと、フーセンドックリの風に吹かれても全く動じることがないのである。

そのため、フーセンドックリが風を吹こうとしても下にもぐりこむ必要はなく、堂々と真正面から挑むことができる。

 

 

③(『ピクミン3』での倒し方)

・ヒット&アウェイ戦法

・ワンターンキル戦法

『3』では、ストーリーモードでは紫ピクミンが使えないため、『2』のようにはいかなくなったが、『1』よりは耐久力も体力も多くないので、倒すのは難しくはないはずだ。

 

 

 

[補遺]

フーセンドックリは、前回紹介したブタドックリ同様、初代『ピクミン』から『ピクミン3』まで毎度登場しているおなじみの原生生物です。

銀一色で地味な見た目のブタドックリとは対照的に、紫色と水色のツートンカラーという明るくて楽しい雰囲気の色なのがちょっと推せるポイント。オリマーも生物図鑑内で述べているように、光の帯が体表面を流れていく様は本当に幻想的で綺麗です笑

なぜか『3』でその描写がなくなったのがちっと残念ですが。。。

体力がゼロになると、おもちゃの風船のように『プシュー!』という音と共にしぼみながらどこかへ飛んでいく演出も、どこかコミカルチックでプレイヤーを楽しませてくれます。

 

また、浮いている理屈や、光の帯が見えるわけ、息を吐いて風を起こす理由、体力がなくなるとどこかへ飛んでいく意味が全て、図鑑内でそれらしく説明されているのが素晴らしい!

空中を浮遊するために、かつて飛行船の浮き袋に詰め込む気体として使われていた水素を使用しているというのも理にかなっています。

現在の飛行船は、空気中でも安定で爆発しないヘリウムを使って浮いていますが、天然でヘリウムが生成するとなると、ポロニウム/ラドン/ラジウム/トリウム/ウランの原子核がα崩壊する場合くらいのものなので、多少危険でも水の電気分解によって簡単に生成できる水素を体内に蓄えているとした方が現実的ですしね。

ただ、電気分解するために使われる電子の供給源ともなっている微小電流が体表面を流れているのにもかかわらず、爆発性がある水素ガスをどのように安定させているのかが分かっていないという、多少の謎が残されているのも考察しがいがあって面白いです。

 

子孫を残せるレベルでは安定させることはできるとはいっても、何らかのトラブルが起こることはつきものでしょうし、ゲーム中で描写されることはなくとも、ピクミンの星では何かの拍子で水素が爆発して死んでしまうフーセンドックリも、やはり何匹かいるのでしょうかねぇ。。。

『ピクミン4』では、水素を安定させるメカニズムが明らかになっているといいですね!笑