ピクミンについて語る ~原生生物編~(2) | ころころな趣味。

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前回は不思議な生き物;ピクミンについてお話しましたので、今回は『ピクミン』シリーズの世界観を作り上げるのに重要な役割を担っている、原生生物について語っていきます。

 

 

ピクミンシリーズにおける原生生物とは、ピクミンが生息する惑星(以降、“ピクミンの星”と表記)に生息している、ピクミン以外の生き物の総称(生物学用語にも原生生物というものがあるが、それとは異なる定義)のことですが、原生生物についてあれこれは語る前に、これまで4作品発表されている『ピクミン』シリーズの概要についてまとめます。

 

『ピクミン』シリーズは、ゲームごとに集めるもの・最終目標が異なっており…

『1』では、ピクミンの星に散乱した宇宙船のパーツを集めて宇宙船を修理し、30日以内にピクミンの星から脱出する

『2』では、ピクミンの星の至る所にある“お宝”を回収し、主人公が勤務する会社が背負った10000ポコの借金を返済する

『3』では、ピクミンの星の至る所にある果実を回収して種子を持ち帰り、食糧危機に陥った主人公の惑星を助ける

『Hey!』では、ピクミンの星(『1』~『3』の舞台とは別の惑星)に不時着したときに失った、宇宙船を動かすキラキラエネルギーを30000キラ分集めるために、キラキラエネルギーが蓄えられている“お宝”を回収する

…といった具合であります。

 

『ピクミン』シリーズのゲーム内容が、“ただピクミンに運ぶ指示を出しておいて、フィールドの随所にあるパーツやお宝、果実をかき集めるだけでゲームクリアー!”…などというものだったら、それほど簡単なことはありませんし、きっとそれほど面白くないゲームになっていたことでしょう。

しかし、ピクミンたちに立ちはだかる原生生物の存在により、回収物の回収が一筋縄ではいかないようになっており、優れた操作テクニックと、綿密な計画性が要求されるゲームになっているのです。

しかも、ピクミンの星はただピクミンが生きているだけの惑星ではなく、他にも色んなタイプの生き物が棲息していて、現実の地球のように生態系が成り立っているという設定が与えられているので、世界観がより深く掘り下げられており、ゲームをより深いものにしています。

また、その沢山の原生生物たちにはそれぞれ“俗名”と“和名”と“科”が設定されており、原生生物の生態や、独特の動きをする理由、独特の見た目になっている理由なども事細かに決められているという凝りようで、生物が好きな人はピクミンの世界観にハマってしまうこと間違いなしだと思います!

生き物の生態など、博物学的な内容が好きになったのは、きっと『ピクミン』の影響があると僕は思っています笑

 

 

 

原生生物はとにかくたくさんの種類がおり、

『1』30種

『2』70種(新種は45種)[※図鑑に登録されるものの、倒せない植物(11種)は数に含めていない]

『3』61種(新種は37種

『Hey!』60種(新種は51種

ということで、現在確認されている原生生物は163種類

 

…それでは、これからピクミンシリーズに登場する原生生物について語っていきましょう!

紹介する大まかな順番としては、初出作品が古い順ですが、細かな順番としては、原生生物に通し番号が振ってあればその順番、なければ僕が決めた順番で紹介していきます。

 

 

 

★紹介例★

番号(このブログで紹介した順に振る。作中に番号が振られていれば、それも併記)

俗名(発見者である『キャプテン・オリマー』が名付けたという設定の、作中で一般的に呼ばれている呼び名。)

和名:(科)(和名は日本での動物学上の呼び名。科とは、生物学的分類の一つ。)

運搬数:(死骸を運搬するために必要な紫以外のピクミンの数)

誕生数:(ピクミンの住処;オニオンに死骸を持ち込んだときに誕生するピクミンの数。『Hey!』では死骸を回収するという概念がないため、『Hey!』のみ登場の原生生物は記載しない)

価格:(『2』において、借金返済に充てることが出来る金額。『2』に登場しない原生生物は記載しない)

体長:(作中では具体的な数値は記載されていないが、僕が所有している『任天堂公式ガイドブック ピクミン2』に記載されている公式の値を記す。よって、『2』に登場しない原生生物は記載しない)

攻撃方法:ピクミンや主人公に対してどのような危害を加えてくるのかを記す。

登場作品:(『ピクミン』は『1』、『ピクミン2』は『2』、『ピクミン3』は『3』、『Hey!ピクミン』は『Hey!』と表記)

関連生物:(似たような特徴を持つ原生生物の俗名を記す)

 

[概要・生態]

ゲーム内で見ることが出来る原生生物の生態などに関する文章を引用し、原生生物について紹介する。

『1』には原生生物図鑑がないため、EDで流れる原生生物紹介から引用。

『2』は原生生物図鑑の“オリマーメモ”から引用。

『3』は原生生物図鑑が作られていなかったが、リメイク版『3 デラックス』では図鑑が収録されるようになったため、『3 デラックス』の原生生物図鑑“オリマーメモ”から引用。

『Hey!』は原生生物図鑑が収録されているが、『Hey!』は番外編ということもあって舞台は『1』~『3』の惑星と異なる惑星であり、『1』~『3』での記述と齟齬がある点がいくつかあるため、『Hey!』にしか登場しない原生生物のみ、『Hey!』の原生生物図鑑から引用する。

 

[行動パターン]

原生生物が普段はどのように行動していて、ピクミンを見つけるとどのような反応をするのか、といった内容を記す。

 

[倒し方]

原生生物の倒し方を記す。

正攻法はもちろんのこと、裏技的な方法があれば、それも記す。

 

[補遺]

原生生物に対する僕の感想や思い出、その他諸々の補足事項を記す。

 

 

 

 

 

それでは今度こそ、原生生物紹介の始まりです!

ピクミンワールドを構築する上でなくてはならない存在であり、主人公やピクミンにとっては敵となる存在ですが、主人公が介入しなければ本来、原生生物たちはピクミンを食べることによってその命をつないでいるのです。

そんな彼らの興味深い生態をご覧あれ!

 

 

No.001

チャッピー

和名:ベニデメマダラ(イヌムシ科)

運搬数:10~20

誕生数:12(『1』『2』)/10(『3』)

価格:7ポコ  体長:90mm

攻撃方法:捕食、振り払い

登場作品:『1』『2』『3』『Hey!』

関連生物:コチャッピー、クマチャッピー、チビクマ、ダンゴナマズ、ダイオウデメマダラ、ケチャッピー、テンテンチャッピー、ヤキチャッピー、ハチャッピー、クイーンチャッピー、ベビーチャッピー、ペロチャッピー、ミズゾコデメウツボウ、ナガダンゴナマズ

 

 

[概要・生態]

①(『1』のEDより引用)

夜行性。特に夕方に帰巣する小動物を狙って活動する。

②(『2』『3』のオリマーメモより引用)

体長の半分をしめる大きな口と頭部につき出した眼が特徴。腹部は紅色で白い斑紋がある。

主に夜間に活動し、特に夕方には帰巣する小動物をねらって活発になる。

地の色が異なる亜種が、いくつか発見されており、あつかいについて学者の間で意見が分かれている。

 

 

[行動パターン]

夜行性のため、主人公とピクミンが行動する朝~夕の間はイビキをかいてグッスリと眠っている。かなり眠りが深いのか、どれだけ近付いたとしても、触ったりバクダン岩を爆発させたりしない限りは起きることはない。

ただし、『1』のみの性質として、『小チャッピー』という原生生物に危害を加えたときに発する鳴き声を近くで聞いてしまうと、勝手に目を覚ますというものがあり、これが中々厄介。チャッピーの近くにいる小チャッピーを見かけた時は、鳴き声を上げる暇もなくさっさと始末するのが賢明だ。

 

『2』以降はそのような性質もなくなったが、触れたりバクダン岩を爆発させたりすれば当然目を覚まし、ピクミンを捕食しようと襲い掛かってくる。

この捕食動作時に上手くヨケることが出来れば、チャッピーはつまづいてしまい、反撃する隙が生まれる。

 

逃げれば追いかけてくるが、地の果てまでもどこまでも追いかけてくるということはない。

どうやら縄張り(索敵範囲)のようなものがあるらしく、睡眠地点から一定の距離まで逃げると追いかけることを諦め、元いた場所へと引き返す。

 

そのままちょっかいを出さなければ、睡眠地点に到着すると同時に周囲を確認し、異常がなければ大きなあくびをして再び深い眠りに入る。

眠りにつくまでの間に近付きすぎてしまうと、ピクミンたちの気配を感じ取ってしまい、また捕食しようと向かってくるため、就寝するまでは迂闊に近づかない方がよいだろう。

 

 

[倒し方]

①(『ピクミン』での倒し方)

・寝ている隙をついて、背中側から30匹以上の赤ピクミンを連続で投げつける。

→『1』はピクミンを連続で投げる時間的間隔が広いため、通常の方法では高速で連続投擲できない。そうなると、倒す前にピクミンが振り払われてしまい、あっという間に食べられてしまう。しかし、Cスティックを使った隊列移動を行い、オリマーの周りにピクミンを寄せ集めた状態で連打すると高速で投げることができ、振り払われる前に倒すことが出来る。

振り払いは攻撃に時間がかかり過ぎると発動されてしまうので、そうなる前に呼び戻すか、ワンターンキルできるくらい大量のピクミンを投げつけよう。

・寝ている隙をついて、50匹以上の赤ピクミンを隊列移動によってまとわりつかせ、袋叩きにする。

→赤ピクミンが大量にいるならこのやり方の方が安全かつスピーディ。投げつけるよりも犠牲を出す可能性が遥かに低く、しかもかなり素早く倒すことが出来る。

ただしこの方法だと、『チャッピーが死んで倒れる際、押しつぶされるかたちでピクミンが地面にめり込んでしまうことにより、落下死判定されていつのまにかピクミンが死んでいる』(落下死判定のため死んだときに抜ける魂が見えず、死んだかどうかはピクミン数の変化を見て判断する他ない。余計タチが悪い)という致命的なバグが発生することが稀にあるので、注意が必要。

・寝ている隙をついて、バクダン岩を2個爆発させる。

→『1』では、黄ピクミンがバクダン岩を扱えるため、2匹の黄ピクミンを寝ているチャッピーの側に投げる。

 

②(『ピクミン2』での倒し方)

・寝ている隙をついて、背中側から20匹以上の赤ピクミンを連続で投げつける。

→『2』では隊列移動することなく高速投げができるようになったため、ただひたすらにAボタンを連打すればOK。また、『2』以降は生物の耐久力が大きく減ったため、より少数のピクミンでも無犠牲で倒しやすくなった。

・寝ている隙をついて、50匹以上の赤ピクミンを隊列移動によってまとわりつかせ、袋叩きにする。

→『1』ではかなり有効だったこの方法も、『2』ではあまりお勧めしない。…というのも、『2』の隊列移動はピクミンを横長(縦長)に整列させるという指示に変わってしまった影響で、ピクミンを密集させるには少しコツが必要になり、まとわりつかせにくくなったからである。ただ、落下死判定のバグはなくなったので、そこは安心だ。

・紫ピクミンを10匹以上投げつける。

→前回も語ったように、『2』では紫ピクミンが圧倒的に強いため、起きている状態でさえも、紫ピクミンをとにかく投げまくれば赤ピクミンを使うよりも圧倒的に早く、犠牲を出す可能性も絶対ないというレベルで安全に倒すことが出来る。

赤ピクミンを使って倒さなければならないときは、紫ピクミンに出会う前ぐらいしかない。それに、紫ピクミンには最短2日目には出会えるため、2日目以降は赤ピクミンを戦闘に使う場面はほぼない。

 

③(『ピクミン3』での倒し方)

・寝ている隙をついて、背中側から30匹以上の赤ピクミンを連続で投げつける。

・寝ている隙をついて、背中側から突撃する。

→『3』では、隊列移動が無くなった代わりに、突撃指示を隊列のピクミンに出せるようになった。突撃を指示すれば、隊列にいるピクミンを目標物に一斉にけしかけることができるため、投げつけるよりもこちらの方が早く安全に倒せる。

・目玉を狙う。

→『3』では、チャッピー系の敵は目玉が弱点という要素が追加された。目玉にピクミンを当てると、ひるんで動きが止まるようになったのだ。また、ピクミンが食べられたとしても、噛み砕かれる前に目玉に当てれば吐き出してしまうため、救出できるようになった。

そのため、起きている状態でも真っ正面から目玉にピクミンを投げつけ続ければ、チャッピーがピクミンを食べる暇もなく一方的に攻撃し続けることが出来るようになり、この方法でも安全に倒すことが出来る。ただ、時間はかかるため、寝ている隙をついて突撃する方がよいだろう。

・寝ている隙をついて、バクダン岩を2個爆発させる。

→『2』ではピクミンが扱うことができなくなったバクダン岩だが、『3』では、再びピクミンが扱えるように。しかも、黄ピクミンだけでなく、全色のピクミンがバクダン岩を扱えるようになった。


 

 

[補遺]

ベニデメマダラこと、チャッピー(ただし、『2』ではアカチャッピーと呼ばれる。また、和名は『1』においては単に“デメマダラ”)は、ピクミンシリーズを代表する原生生物です。

ピクミンをプレイしたことがない方でも、チャッピーを知っているという人もいるのではないでしょうか。

飛び出した目玉に、赤地に白い斑点が付いた体は、ちょっとグロテスクに感じるかも知れませんが、よくよく見ると愛嬌があって可愛いと思います笑

ピクミンに起こされて飛び起きた時の動きや、『ワァン!』という鳴き声、ピクミンの捕食に失敗してつまづく様や、その時に発する『グビュルル…』という鳴き声など、どこか愛らしく感じるポイントが多いです。

 

ピクミンシリーズ代表する原生生物ということもあってか、チャッピーが属するイヌムシ科の派生種がたくさんおり、新作が出るたびに新種のチャッピーが登場します。

来年発売される『4』では、どんなチャッピーが出てくるのでしょうかねぇ。

 

ちなみに、チャッピーは『3』から鳴き声が変わりました。

『1』『2』では、『ワァン!』(起こされた時)、『グビュルル…』(捕食失敗時)、『ワォーン…』(あくび)、『ワァーン!!』(死亡時)といった犬のような鳴き声を上げますが、『3』からは何とも表現しにくい声(『ピヒュルルル』みたいな?笑)に変わりました。

より生物感が増したとは思いますが、個人的には昔の鳴き声の方が好きです笑

 

また、なぜデメマダラを『チャッピー』と名付けたのかというと、命名者のオリマーによると、家族で飼育している犬が“チャッピー”という名前であり、ピクミンの星にいたこの生き物(デメマダラ)があまりに飼い犬の“チャッピー”に似ていたため、とのこと。

実際、『1』の航海日誌で見られる家族の集合絵には、オリマーの妻・息子・娘の他にも、デメマダラのような見た目の生き物が描かれており、確かにオリマーの飼い犬とデメマダラはよく似ていると納得させられます。

 

 

 

 

…というわけで、以上が本日の原生生物紹介でした!