会話はめんどうくさいです。

ひとつの感情を話すのに、いくつも説明しなきゃならないから。

「地下室の手記」について話すとき、知ってほしいのは、ドストエフスキーじゃない。

それを読んでる自分という外殻についてでもない。(なんて、俗な思考。地の底に投げ込まれるべき)

共感したことこそ知ってほしいんです。

でも、たいてい、そこに至る以前に疲れてしまいますよね。

だから、自分は無口です。


だいたい、言葉なんて、貴方と私の辞書が共通である保証なんてないでしょう。

自分は回りくどい言い方をします。

誤解を生まないように、慎重に。

描線の積み重ねはいつか、人物の輪郭を描きます。

ちゃんと同一人物になってる?

確認しよう、確認したい。

お互いに脳味噌交換できればいいね。


ともあれ、さっさと済ませようとする人が多くて困ります。

貴方から送られた圧縮ファイル。当方では、解凍できません。

まずい、フリーズしちゃった。

何か言わなきゃわかっているけど、肩口押さえ込まれてるみたいで、言葉が出てきません。


そんな日常の会話。