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かいぞうのブログ

音楽の話とか、
歴史の話とか、
○●の話とか、
きまぐれに書いていこうかと

  木陰で瞑想している達磨の横を数人の僧たちが通りかかる。
  先輩格の僧Aが達磨に聞こえよがしに他の僧たちに説法を始めた。



僧A「よいか、蓮の花は泥の上で咲くが 摘むのは美しい花だけだ。泥   は汚いからな。」
僧B「なるほど 汚いものを退けて 美しいものだけを選び取るわけだ。
   確かに真実だ。 良い例え話だ。」
達磨「あらゆるものに因縁がある。花を育てるものなら泥も善であろ      う。
僧B「何だって? 泥も善だって?」
僧A「ってことは、どんな汚いものの中にも善が見つかるということ      ですか?」
達磨「善悪など無い。全ては“縁”なのだ。
僧C「なるほど確かに。」

    若い僧Cが頷くと、先輩僧Aは、「生意気な!」と
    僧Cの頭を叩こうと拳を振り上げた その時、


達磨「平手も振り上げた拳も 同じ手ではないのか?

        おお! 僧たちは その言葉にざわつく

 

 

僧B「鶏が先か卵が先か みたいな話だなぁ」
達磨「卵と鶏 どちらの答えも間違いではない。
僧D「分かったぞ!」
僧A「分かっただと? じゃぁ説明してみろ。」
僧D「全てのものには因果があるから、こだわらず あるがままを受け    入れるべきだと。」

(達磨は軽く頷く)

僧A「なんだか煙に巻かれたような話だ。分かりませんなぁ~。」
達磨「ならば得心させてくれる者を探せばよい。
僧A「へっ あなたが その師のはずですが?」
達磨「私ではない。自分自身だ。
僧A「???」

(達磨が その場を離れて行こうとすると)

僧A「師は悟っていらっしゃる。教えてください。人は死んだら何へ?」
達磨「知らぬ
僧A「(勝ち誇ったように)へっ ご存じないこともあるんですな」
達磨「…… まだ死んでないからな
僧A「う… 」(言い返せず言葉を失う)