幸せの条件

幸せの条件

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の妻と二人の子供(小学生)の事を綴ります。

大切な人が亡くなったときに、どうしようも無い心の喪失感を軽減するために、グリーフケアというものがあることを以前から知っていた。

ただし、自分は決してこのようなものを利用したりはしないだろうと、漠然と思っていた。

人の死は、誰しも当たり前にあることであり、それを受け入れることも残された者にとっての義務だと思い込んでいたためだ。


しかし、自分の身にそれが起き、もうすぐ半年も経とうとしているのに、毎日が悲しくて悲しくてたまらない。妻がいない未来なんて絶望しかない。

受け入れると思っていたのに全く受け入れられない。


本心は早く彼女の元へなんて思うけれど、そんな事は子供たちの前では言えるはずもなく、このままでは天国で妻に怒られそうなので、何とか立ち直るしかないと思った。


比較的自宅から近いところで、大切な人を亡くされた方々が辛い気持ちをお互いに話したりして、分かち合える場があることを知った。

とりあえずそちらに一度参加してみた。


大切な方をもう何年も前に亡くされているにも関わらず、何度も参加されている方が多いのがびっくりした。また自分より年齢が高い方々が多く、大事な人を亡くされた場合の気持ちや立ち直り方は人それぞれなんだろうと勉強になった。


中でも80歳過ぎで奥様をなくされた方が、「人生はお金ではなく愛だ」と力説されていた。

この方の話は自分にとって非常に胸に響いた。