バリ

　最初に「道化宿コーヒー店」を訪れた2012年の7月以来、新しい銘柄は出ていなかった
のですが、この度「バリ」がお目見えしました。

マスターが購入した時、あまりに青かったので、１年半ほど寝かせた（枯らした）という
ものです。先日、生豆の状態もみせてもらいましたが、かなり黄色っぽくなっていました。

　マスターに『飲んでみたいかい？』と聞かれ、「それはもちろんですよ」、

と早速淹れてもらうことになりました。

　香り～道化宿の浅煎りに一貫して感じられるスパイスの香り（マスターのご意見により分かり易い【スパイス】で統一）があるのですが、明らかな違いもあります。

　この香りをどう表現したらよいのか、どうも的確な言葉を思い付きませんが、

あえて例えてみますと、日本酒の古酒（神亀の古酒のような…）にも通じるような

香りがあります。

　含んでみると、角の取れたとても柔らかい、ふわっとした口当たりがあります。

　それでいて、酸味も感じられる。

　何よりも旨味が深い。

　見た目の淡い色合いと滑らかな印象と相まって、意外な感を受けます。

　これは面白い。

　『なかなか面白いだろう』と言うことになりました。

　次回、マスターはどのように焼くのか、同じようにやるのか、何か変化を付けるのか、

ちょっと楽しみです。