十方のブログ

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どちらかと言えば、その高価なことで知られている『ミル』ではないかと思います。

マスターが一度挽いた豆を観てみたいと言ったので、

新型のリードミル(RG-05S)を所有している珈琲店を訪れた際、

ご店主にお願して、豆(道化宿のモカ)を、100g挽いてもらいました。

 

帰路のタクシーの中で、ビニール袋から漏れ出す、モカの好ましい匂いを嗅いでいると、

運転者の方から、「いや~すごい香りですね。自分も珈琲好きなんですよ。どこの店ですか?」。

と聞かれたので、道化宿の紹介をしました。





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【リードミルで挽いた道化宿のモカ】



 

家に持ち帰り、その日の夜、一杯淹れてみました。

先入観(粗い云々)が入ってしまうのを避けるため、粒度をチェックすることなく、

いつものように、高温(まぁモカでもありますし)・スピードドリップをしました。

 

もちろん、香りは充分です。

色合いが薄めと言うのは、目視で即時分かりましたが、一口含んでみますと、まったくの拍子抜けです。

『旨み』がのっていません。

「カッティングされた豆の表面が均一、口当たりが柔らかい、雑味が無い…」とか言ったところで、

最も肝心の旨みが出なければ、わたくしにとっては何の意味もありません。

『低温点滴抽出』をすれば、多少ならすとも出てくるのかもしれませんが、それでは本末転倒です。

 

改めて、目視触手してみると、挽きが粗い(機械の特徴なのか、

あるいは、ご店主の方向性なのかは未確認です)ということが分かります。

点滴抽出を行っているお店なので、それに合わせて挽いていることは、確かなことでしょう。

 

かつての自分であるならば、それも評価しましたが、

点滴をする前提で、雑味を嫌うため、粗く挽き、微粉を減らす…。

しかしながら、肝心の『旨み』が出なければ、何をやっても、ムダとしか思えません。

 

言い方が良くありませんが、高性能高価な道具の活用も大いに結構ですが、

本来あるべき味(ここでは『旨み』)が出ず、再現できないのであれば、

珈琲の迷宮に入ってしまったようなものです。

 

後日、挽いた豆を持っていき、マスターにお見せすると、

やはり、この粗さでは出ない(旨みが)となりました。

 

手持ちの『VARIO』で、いつもの状態に挽き直して淹れてみました。

しかし、これが同じにはなりません。

旨みが充分に引き出された感がないのです。

 

安易なことは言えませんが、仮に大金を投入して、素人のわたくしが所持したとしても、

無用の長物になるということを理解しました。