正確な年数のわからない昔のこと
一つの大陸であった国は、突然の自然災害というにはおかしい現象によって分断された。
基の首都がある区『柱央』
北に位置する区『北都』
東に位置する区『東郷』
西に位置する区『西京』
南に位置する区『南府』
一度は離れた国々は文明の進化と共に以前とは異なる大陸へと戻ることは出来た。
…それと共に、分断された原因が発見された。
名を《火喰槌》
古来表記《火之迦具土神》の物とされるそれは永い眠りから目覚めると共に大陸の地盤を破壊。
一時的に放たれた力によって消耗すると再び眠りへとついた。
………
…………それに対し
古くから神々を称え奉る慣習の人々は異常な適応力をみせた。
分断された事実をなかったことのように《火喰槌》を大切な神の遺産とすると、その力を新たな地盤として利用するべく封印。
五つの区にそれぞれ守護の神社を築き上げ、人柱ともいえる『神主』の生命によって封印は保たれ平和な日々へと戻っていた…筈だった。
時は経ち
その封印は破られた。
『神主』の生命に異常なし。
力業によって破壊された形跡もなし。
姿形の知れない事態に各区長が動いた。
《火喰槌》の現在の所持者を懸賞金付きの指名手配犯とし、情報の提供や奪還を命じた。
掴めない正体に振り回され……
やっと辿り着いた確かな手掛かり。
それは
現れる時に必ず聞こえてくる。
……《童歌》